ピアソラの”あの”オペラ

今年もお勉強はピアソラから始まりました。
一昨年の震災で中止になってしまっていた
ピアソラの「”あの”オペラ」こと
「ブエノスアイレスのマリア」。
友人と聴きにいってきました。

2006年に日本で初演された
ピアソラのオラトリオ「若き民衆」を聴いた時も
すぐに動けなかったほどの衝撃を味わいましたが
やはりピアソラというひとはまるで怪物のようです。
バンドは、日本でピアソラと言えばこの人を置いて他にはいない
小松亮太さん率いる、国内最高峰のタンゴ&ジャズ奏者の面々。
小松さん曰く「1960年代のブエノスアイレスを肌で感じていなければわからない」風俗やものの考え方などが織り込まれながら
「マリア」という少女に模した「アルゼンチンタンゴ」が
どのように生まれ育まれそしてどこへ向かっていくのか描かれた物語、
ピアソラの意欲作です。
「若き民衆」もこのオペラも、 聴くたびにつくづく思うのが
ピアソラの、激情とも言えるほどのタンゴへの情熱、そして深い愛。
アルゼンチンタンゴであるけれども、紛れもなくピアソラで
もはや「ピアソラ」というジャンルになっている様に感じます。
それだけに、オペラやオラトリオなどの大作になってくると
まるで暴れライオンかダイナマイトか。
深い知識理解と高い演奏技術があって初めて
手なずけることができるのでしょうね。
おそろしい。
けれどもそこがまた魅力なのかもしれません。

6月に、ピアソラ初演時の歌い手さんを迎えた公演が
東京オペラシティーであるそうです。
http://www.ryotakomatsu.com/schedule/

個人的には「若き民衆」を再演してほしいのだけど・・・。

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