小春穏沖津白浪

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どうやら今年で創立50周年を迎える隼町の国立劇場。
節目の年の初春大歌舞伎はやはり菊五郎劇団で幕開け。

素晴らしく運のいいことに初日(3日)にチケットが取れたので
いそいそと行ってまいりました。

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今年の演目は「小春穏沖津白浪」、通称「小狐礼三」。
河竹黙阿弥生誕200年記念です。

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家宝の香合をめぐってのお家騒動、
そこに、後に大盗賊となる日本駄右衛門(菊五郎)、女賊船玉お才(時蔵)、
そして狐の妖術を操る美男の盗賊小狐礼三(菊之助)の思惑が絡み合い。。。

特に「雪月花のだんまり」と呼ばれるシーンが有名ですが
国立劇場の大舞台を隅々まで使った鳥居のシーンは圧巻でした!

今回は主役の小狐礼三を菊之助丈が務められ、
村娘、遊郭に出入りする小粋な若旦那、狐、人形遣いと
幅広い変わり身を観ることができました。
菊之助ファンとしては、眼福眼福。

一家の長となられ、立役に比重を置き始めた菊之助丈は
一回の公演ごとに芸の上の貫録をつけ
どんどん大きな役者になっていらっしゃる気がします。

今回は松緑丈も左團次丈も他の座に出ていらっしゃるので
菊五郎劇団は少し寂しいのじゃないかと思って出かけましたが
時蔵丈のご子息はじめ若手の台頭著しく
これから数年は隆盛を楽しめるのではないかと期待しています。

24時間365日、芸の事を考え没頭する。
私も見習って少しでも上達できるように
今年も頑張ろうと心を新たにしました。

~おまけ~

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初日にもらえる振舞酒の枡。

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国立劇場に来たらお昼は絶対これ。

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初日なので寺島ご一家も観劇に。
幕間にロビーにてお客さんのカメラセッションを黙認してくださる心の広さ。
富司純子さん、寺島しのぶさんと真秀くん、
瓔子夫人と和史くん。
偶然にも私の座った斜め後ろがご一家のお席だったのですが
和史くんは菊之助丈の声がするとパッと静かに舞台に集中するという反応の良さ。
将来が楽しみです。

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