毛皮のマリー

いつの間にか5月も終わりになりました。
UPするのを忘れていた記事。滑り込みセーフ。

昨年の「黒蜥蜴」に引き続き、
美輪明宏さん主演の「毛皮のマリー」を観てきました。

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寺山修司が美輪明宏さんを念頭に当て書きをしたという作品。
寺山修司とご母堂との関係性も映し出されていることを
初演時の美輪さんはすぐに見抜いたとか。
寺山修司と同年代の美輪さんとだからこそできる解釈の深さ、
そして美輪明宏という一人のひとのメッセージがふんだんに込められた舞台。

初演から50年余り。
当然、美輪さんもそれだけ年輪を重ねられているわけで
(それでもなおこの美しさかと唖然とするが)
私はいまの「毛皮のマリー」を観ることができて幸せだと思う。
初演時(当然生まれてないけれども)の時代の流れの中で観ていたら
全然違うショックを受けただろうと想像してみるけれど
もっと若くもなくさらに老いてもいない
今の「美輪明宏」というひとの「毛皮のマリー」でよかった。

折しもアメリカ現職大統領の広島訪問のニュース。
長崎で被爆した美輪明宏さんはこうなることを知ってたのではないかしら。

今回はスケジュールの都合で梅垣義明さんが演じた醜女のマリー
また機会があったらオリジナルの麿赤児版も観てみたいものです。

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