渡邉辰紀「抽象芸術の相即」

昨日は、私のユニットパートナーで友人でもある
チェリストの慎子さんの先輩で、
東京フィルハーモニーオーケストラ首席チェリストの
渡邉辰紀さんの演奏を聴きに
竹橋の国立近代美術館へ行ってまいりました。

Concerto Museo/絵と音の対話」最終日
「抽象芸術の相即」

『相即』とは仏教用語で

ふたつのものが融け合っていること

を意味するそうです。

竹橋の駅に着くなり、チェロケースを担いだ人・人・人。
人気の高さがうかがえます。

演奏曲目は
J.S.Bach 無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調
S.Reich チェロ・カウンター・ポイント
黛敏郎 チェロ独奏のための「BUNRAKU」
C.Vine インナーワールド

展示絵画は
ゲルハルト・リヒター「抽象絵画(赤)」
李禹煥「線より」
横山操「ウォール街」
カンディンスキー「全体」
横山大観「或る日の太平洋 1952年」
など。

現代音楽の特徴として、
多重録音や電子音を使用することがあるため
演奏者の後ろには電子銃のような、
ドライヤーのようなスピーカーが
何台も半円を描くようにおかれており、
「カウンターポイント」では
事前に渡邉さんが録音した
7パートものアンサンブルに合わせて
主旋律を弾いていく、ということも。
まるでオーケストラがいるような、幅広い音域に豊かな音色。
「BUNRAKU」では三味線や鼓のような邦楽器の音に近く
また「Inner World」では中東のシタールなどを想起させる音色まで。
チェロの魅力満載でした。

Cello Counterpoint

 Inner World

BUNRAKU

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