細田真子 plays _Bleu_Ⅱ

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先日、南青山で行われた
ピアニストで友人の細田真子さんの
ライブコンサートへ行ってきました。

真子さんとはもう10年以上のお付き合いで
何度も演奏を聴いていますし
また、共演もさせていただいていますが
それでも毎回「すごいな~」と新鮮に感じられ
刺激を受ける存在であります。

昨年も同じ時期に同じ場所でなさったコンサートですが
過去記事参照
今回は、来秋に発売予定の_Bleu_の新譜から
約20年ぶりの新曲を発表なさいました。
お花の名前にちなんだ12のプレリュードから何曲か。

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20年の時を経て、変わったところも熟成されたところも変わらないところも
いろいろな思いが立ち上ってくる演奏でした。

今回は演奏の前に作曲家平野義久氏によるミニトークがありました。
特に印象に残っている言葉は
「音楽を聴いて感じるノスタルジーとメランコリーの違い」。

音楽を聴いたときに、よく、涙がこぼれるとか、
泣けるとか言うことがあるけれども、それには2種類ある。
ノスタルジーとメランコリーである。その違いは何かというと、
ノスタルジーとは
「聴いた音楽に触発されて、過去の自分の経験が思い起こされ(思い出)、
感情が揺さぶられて涙がこぼれてくること」
メランコリーとは
「自分の過去の思い出や感情などという浅いところではなく、人間の存在のもっと深いところからあふれ出てくるもの。だから、全然悲しくもなんともないのに、知らないうちに泣いていたという現象が起こるもの。」

う~ん、私が要約をして文字に起こしてみると
なんと薄っぺらい理解しかできていないものかな。。。

ともかく、そのような演奏がある中で、ユニット_Bleu_は
どちらかというとメランコリックな作品を多く書いているということでした。

そのお話を聞いたせいかどうか、見事に1曲目「良夜-atarayo-」では
悲しくもないのに、音色の響きだけで涙が頬を伝うなんてことが!
まさにメランコリー。

ますます、新譜の発売が楽しみになってきました、
終演後、そう平野先生にお伝えすると
「CDを1枚通して聴くと発狂して手首切りたくなってくるで」
とおっしゃっていました。さすが平野節。

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