荒城の月歌碑

先日投稿した鶴ヶ城の敷地内にあるのが
土井晩翠の作詞した「荒城の月」の碑。


直筆のものを加工したそうです。
雪が深かったので歌碑まではたどり着きませんでしたが
実際見るともっと鮮明で、筆跡が流麗でした。

私の吹いている「複音ハーモニカ」には
「『荒城の月』幻想的変奏曲」という曲があります。
故・佐藤秀廊先生が編曲(作曲に近い)なさって
日本人で初めてドイツの大会で優勝したという曲です。
ハーモニカを一本しか使わないのに何人もで吹いているように聞こえるため
先生は演奏後、多くの西洋人に囲まれて
「お前の口の中を見せろ!」「どうなっているんだ!」と
一大センセーションを巻き起こした楽曲でもあります。
今ではコンテストの課題曲になったり
誰かのこの曲を聴いて憧れてハーモニカを始めるというような
わりにポピュラーな曲になりました。
ただ、佐藤秀廊先生がこの曲に込めた世界観を表現するのは
非常に難しい。。。

土井晩翠は学校の修学旅行で訪れた
再建される前のこの鶴ヶ城の石垣をみて
仙台の青葉城の跡地(荒れ果てた石垣)と合わせて
諸行無常を感じ
荒城の月を作詞したのだそうです。

学芸員さんによると、「土井晩翠」はもともと
「どい」ではなく「つちい」晩翠だったそうで
全国的に「どい」と間違えて呼ばれるものだから
「もういいや、めんどくせ~」と「どい」のままにしてしまったと。。。
なんともワイルドというか、おおらかというか。
会ってみたかった。。。

今度の週末4月22日(土)には
佐藤秀廊先生にちなんだ演奏会が催されます。
私も2曲ほど演奏しますが、
「『荒城の月』幻想的変奏曲」も演奏されるそうですので
ご興味ある方はぜひお運びください。

 

【おまけ】
写真を撮りに行ったら足が抜けなくて
学芸員さんに雪を固めて救出していただきました。

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