さよならベーアン

実家にずっと置いてあった、父のベースアンプ。

ヴィンテージFenderといわれる
Bassman50。

こういうやつ

1970年頃の真空管アンプ。らしい。。。

元々、父はバンドに所属するプロのベーシストで
当時、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ったのが
このBassman50だったそうな。

とってもお気に入りで、
ハーモニカ奏者一本になってからも
灯を入れないとすぐにダメになる、と
年に1〜2度は必ず使っていたのだけれど
万が一のことがあってはいけないから
家族は触らせてもらえなかった。

好きだったなぁ。
このベーアンを嬉々としてイジる父の子どもみたいな顔と
ベースを弾いているときの真剣でかっこいい”おとーさん”。
ハーモニカのときよりもカッコ良くって(というと怒られるかもしれないけど)。

父が亡くなっても売るに売れず
かといって、使い方も分からず
想い出の品に「万が一」があっては・・・という気持ちで
ずっと鎮座ましましていたのだけれど
このままずっと灯を入れないで老朽化させても
宝の持ち腐れでもったいないから
ちゃんと可愛がってくれる人のところに
養子に出そう!

と探したものの
どこに引き取ってもらえば良いか皆目見当もつかない。。。
真空管専門店?それとも中古アンプ取扱楽器店?

そんなとき、ひらめいた!
いるじゃない!一番分かってくれる人!!

岐阜県大垣市で楽器店を営んでいる伯父。

すぐに伯父に連絡をとって事情を話すと
喜んで引き取ってくれるという。

台風一過の爽やかな午後、
岐阜から東京までたくさん時間をかけて
車で取りに来てくれました。
ありがとう♡

伯父さん、売る気はないんだって。
でも、こう言うのが好きな、マニアな人たちが居るから
しっかりメンテナンスして
レンタルにまわしてくれると言ってくれた。

扱いの分かっている人に任せるのが一番あんしん。
きっとおとーさんもそう思ってくれるさ。

おじさんありがとう。そして、よろしくね。

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