一度共演していただいたことのあるギタリストの智詠さんがご出演になるというので
オペラ「アイナダマール(涙の泉)」を観に行ってきました。
フラメンコとオペラの融合(?)とさくっとまとめてしまってはもったいないオペラ。
広上読響&カンタオール(フラメンコの歌の人)、フラメンコギター、
ジャンベ・カホン・カリンバなどのレアなパーカッション、
シンセサイザーやSE、VE、ダンスなど、
現代的手法も織り込みながらジャンルを超えた芸術の融合がありました。
フラメンコの熱情と女声コーラスの静謐のコントラストが素晴らしかった!
フェデリコ・ガルシア・ロルカという人を知りませんでしたが、
スペインの革命を生き抜くことのできなかった
「自由」の人を表現するのにはぴったりなオペラと思います。
カンタオールがファシスト党員役で使われていたり
フラメンコというミニマムミュージックがオケのモチーフに取り込まれていたり
暗幕をうまく使って脚だけが浮かび上がってくる演出があったりと
非常に面白い舞台でした。
日生劇場内部がグエル公園のようで、
他の劇場よりもスペインに強く想いを馳せることができたのではないかしら。
キャストの皆さん素晴らしかったのですけど
マエストロ広上でなければできあがらない雰囲気ではなかったかと思いました。