ギドン・クレーメル

今日はサントリーホールにて
名ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルの
スペシャルステージを聴いてきました。

使用楽器は1641年のアマティ。
良い具合に枯れた音です。
クレーメルは言わずと知れた素晴らしいヴァイオリニストですが
自国ラトビアを含むバルト三国の優秀な若手演奏家を集めた
室内オーケストラ「クレメラータ・バルティカ」を結成したり
ピアソラへのオマージュ作品を発表し
ピアソラの名を一躍高めた奏者でもあります。

【演奏曲目】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 イ短調 BWV1003
グバイドゥーリナ:リジョイス(喜び)!-VnとVcのための(Vc:ギードレ・ディルヴァナウスカイテ)
~int~
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番 ト長調 op.27-5
バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタ Sz117
enc: シルヴェストロフ:セレナーデ
    ロックバーク:カプリス変奏曲

ヴァイオリンって素敵♡

擦弦楽器の現代曲はフラジオレットやスルポンティチェッリなどの
特殊技巧(?)が多くて、音が苦手なのですが
クレーメルのフラジオは芯が太くて華やかな音から
今にも消えそうなそれでいてしっかり主張している音もあり
ギューギュー弾いているのに一弓が長くて
今までの嫌悪感を一掃してしまうような演奏でした。
もちろん、偉大なるバッハや愉快なイザイも楽しめました。
まるで歌ったり語ったりしているかのよう。
イザイの2楽章「田舎の踊り」はやっぱりいい。
共演のチェリスト、ギードレ・ディルヴァナウスカイテも
才色兼備の素敵な方でした。
大地に根を張っている感じ。

ステージ上で見ると、クレーメル氏ってなんとなく
映画監督のS.スピルバーグ氏に似ている気がしたのは、
私だけではないはず(^^)

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