グレードと長老栄誉賞

日本ハーモニカ芸術協会には、グレード制度と
80歳以上の愛好家には会員の推薦があり、
かつハーモニカ界への貢献が認められれば
長老栄誉賞という賞が贈られることになっています。

グレードは初級から研究科までで、
師範資格者が日ごろの演奏技術などから協会に申請することができるもので
研究科認定後、公認指導員(準師範)の試験を受けることができます。

私は、亡父が亡くなる直前に、なんのつもりか、研究科を出しておいてくれたので、
直後に行われた試験を受けて、納骨の日に合格の通知をいただきました。
朝一番で事務局の先生(当時)から
「昨日の審査会でひろみちゃん合格したからね、
今日はお父さんの納骨の日でしょう、早く知らせてあげようと思って。」と
お電話をいただいたときは嬉しかったなあ。
まったくもって、あの世から傀儡されているようにしか思えない
あの頃の人生の流れ。。。

先日のハーモニカ祭の際、私の生徒さんも何人かグレードを取得され、
また、父の生徒さんだったKさんが長老栄誉賞を受賞されました。


最近、やる気のある生徒さんが増えてくれて嬉しい。

長老栄誉賞を受賞されたKさんは、
賞の申請をした後に体調を崩されたので
事務局にお願いして早めに賞状をいただき、
お見舞いがてら病室にお届けしました。
賞状の日付は4月22日。
この日のコンサートには必ず回復して
聴きに来てくださいね、とお約束をしていたのに。

コンサートが終わって帰宅した私たちを待っていたのは
今日亡くなりましたというご家族からの訃報でした。
会場でお見かけしたような気がしていたので、
お元気になったのかしら?でも退院したって聞いてないわと
不思議に思っていたところだったのです。

きっと演奏を聴きに来てくださっていたのですね。
ハーモニカを愛してやまなかったKさん
あちらでも父と一緒にハーモニカを思う存分吹いてくださいね。

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