ミュージカリティ

ソチオリンピック
羽生結弦選手!
SP史上最高得点&金メダルおめでとうございます☆

本当に素晴らしい演技でした。

まだ19歳ながら
あの精神力の強さと集中力の高さ、表情の豊かさは見習いたいほど。

この年代独特の身体のバランス、すらりと長い手足も
彼の表現力に一役も二役も買っているのでしょうね。

何より私が注目したのはそのミュージカリティの高さです。

ミュージカリティとは「音楽性」のこと。

なんと言っていいか・・・。

彼の一挙手一投足が
音楽と深くリンクしている、
よく合っているということ。

今回SPは
ゲイリー・ムーア「パリの散歩道」でしたね。
ゲイリー・ムーアはギタリストの中では”神様”と崇める人も多いですね。
私はハードロックのイメージが強いです。
「パリの散歩道」でも高音の”泣きのギター”は彼独特の音色で
胸を締め付けられるような感じがします。

その音の特徴や歌い方、フレーズの感じを振り付けに活かし
そのタイミングにきっちり合わせてくる。
ジャンプをするタイミング、その前のステップのタイミング
ベルトのバックルを触る振り付け、
片足屈伸のように足を伸ばしてしゃがみ込む滑り
それこそ手をパッと払うそのタイミングや動きの表情すらも
ひとつひとつの音に対して
この音にはこの振り付けがぴったりだとつくづく納得してしまうほど
よく計算されている振り付けだと感じました。

もちろんほかの選手も音楽に合わせた振り付けをしているのですが
どうしても技や流れ、滑りに集中するあまり、
振り付け師が狙ったアクセントよりわずかながら前後することが多い。
“踊る”と言うよりただ「音に合わせて手足を動かしている」という印象がありました。
羽生選手は自分の意志でもって
音楽を聴きながら音のアクセントやクライマックスに合わせて
ひとつひとつのアクションを完成させていた
そんな印象を強く受けました。
踊りの人には珍しく
(というと踊る方に怒られてしまいそうですが
誤解を恐れずに言うと音楽をやる人の踊りと踊りだけをやる人の踊りは
音楽に対する表情の付け方、音の捉え方が全く違うと思うのです)
音楽をとても大事にしてくれているなと嬉しく思いました。

なんて、ちょっと評論家めいたことになってしまった!

とにかく素晴らしかったです!!!

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