五人娘道成寺

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先日は歌舞伎座夜の部。
玉三郎丈を筆頭に、勘九郎、七之助、梅枝、児太郎が
それぞれ白拍子花子を演じるという
何とも華やかな舞台。

初めに出てきたのは七之助。
声の出し方が玉三郎丈そっくりに。

勘九郎以外は皆女形の役者なので
シナの作りや指先まで、芯から花子なのですが
勘九郎はもともと女形ではないからなのか
ただ手足を動かしている容姿にしか見えなくて。。。
ちょっと残念でした。

玉三郎丈の花子は気品と華と艶やかさと凄みと気迫と
いろいろなものがmixされてより高みに登っていくものでした。

夏頃に母校の明治大学で行われた玉三郎丈の記念講演会では
還暦を越したわたくしが年の頃18の白拍子花子を演じるのは
そろそろ無理がある、とおっしゃって、
対談相手であった現学長で、歌舞伎を始め日本文化に造詣が深い
土屋恵一郎先生にそんなことをおっしゃらずに是非ぜひ、と懇願されていた
(そして会場の誰もがそう思った)白拍子花子を
たとえ5人で分割したとしても、もう一度観ることが出来て幸せ。

最後、5人揃って大鐘にまとわりつく様は
本当に大蛇が上っているようで見応えがありました。

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昼の部は絵本が原作の新作歌舞伎「あらしのよるに」再演。
観に行った知人からの感想では
お子さん向けとしてはとてもいい作品のようでした。

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