ACE48新発売

ドイツホーナー社から新しい機種が発表されました。
その名も「ACE48」。
どこぞのアイドルグループではありませんのであしからず。

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何が画期的って、スライドレバーの重さやら
本体の重さやら音の響きを自分で変えることができる点。

本体のおしりのところに重りがいくつか入っていて
その重りがあると重くなり、音が非常によく響く。
重りを外すと本体も軽くなり細く透明感のある音になります。image
今なら新発売を記念してこの価格だそうです@谷口楽器

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谷口楽器さんに寄ったらぜひ、CDやらベビーハーモニカやら
身請けしてあげてください。

SUPER FOLK SONG

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矢野顕子の弾き語りの名盤「SUPER FOLK SONG」のドキュメンタリー映画
「SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女。~」が
デジタルリマスター版で復活というので、早速観に行ってきました。

今ではふわふわ可愛いアッコちゃんという感じですが、
このころのアッコちゃんは不機嫌。
スタジオの中まで入ってきているカメラのモーター音が
レコーディングに入っているんじゃないかと神経をとがらせていたり
「絶対弾ける」確信があるのに指が動かなくてイライラしたり
(それもそのはず音に配慮して極寒の季節にエアコンなし)
歌詞カード(演奏はアドリブなので譜面ではない)がうどんにしか見えなかったり。
OKテイクだって、本当に会心の出来だったかどうかわからない。

はなから終いまで、矢野顕子の不機嫌な理由がわかる。
私も同じようなことでイライラしたり不機嫌になるから。

できるはずの(と思っている)ことができなかったり、
頭の中でなっている音楽や風景を再現できなかったり
他人には何でもないようなこと(特に音)が邪魔で仕方なかったり。

この映画をただ観た人の中には、
もしかしたら矢野顕子を
わがままでヒステリックなイヤな女ととらえてしまう人も
いるかもしれない。

でもそれは違う。

彼女は音楽を愛し、ピアノを愛し
ピアノに愛され、音楽に愛され
素晴らしい音楽を奏でる人。

映画の中で印象的だったシーンはいくつかあれど
とても心に残った彼女の言葉
「私は(もっといい演奏が)できるって知ってるの。私は基本的に自分に自信を持っているから」
(うろ覚えの意訳です)

アメリカのマネージャーから
「アキコ、君は素晴らしい演奏をしている。ミスに気を取られて素晴らしい演奏をしたことに気づいていないんだ。とてもいい演奏ばかりじゃないか。君は演奏家なのだから批評家になってはいけないよ。」

というようなことを言われて返す言葉です。

「批評家になってはいけない。」

父がよく言っていたことと同じこと。
風景とともに思い出した。

基本的に私はもっとできると信じている。
だから辛い。だから諦めない。

ああ、そうか。と思う。

私はまだ、批評家の自分を抱えていなければ成長できないと思っている。
もっとできると思っているからだ。
何度もできないことが重なると
みじめでみじめで泣きそうになる。
なんでもないことに当たり散らしたくなる。
楽器も音楽も放りだして逃げたくなる。
でも、やっぱり逃げずに繰り返す。

それって自分で自分を信頼しているからなんだ。
それってとっても嬉しいことだ。

このアルバムを作っていた頃の彼女と今の私は年のころが同じ。

住んでいるところも見ている景色も違うけれど、
今の彼女のように20年後、このころの私はこうするしかなかったのよね~と
笑って言えるようになるだろうか。

夢のまんなかを歩いていよう
途切れることなく
心がひとりでいる時も

「それだけでうれしい」矢野顕子作詞より

しらぬい譚

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お正月はやはり菊五郎劇団から。
通し狂言「しらぬい譚(ものがたり)」
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今年は半蔵門の国立劇場が開場50周年の節目。
幕開きに菊之助丈が宙乗りを勤めます。
仇討ちあり妖術あり、宙乗りあり、ヒョウ柄あり、
やはり菊五郎劇団はわかりやすくて面白い舞台でした。

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2017年

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本年もよろしくお願いいたします。

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初詣に行ったら、なんとも可愛らしいお犬様に遭遇。

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おみくじは、一応大吉。

いい年になるといいなあ。

2016まとめ

あっという間に2016年も過ぎていきました。
皆さんはどんな一年でしたでしょうか。

年末になってどんなことが起きた一年だったか考えるとき
新しく生まれた誰かのことよりも
惜しむらく亡くなったどなたかのことを指折り数えてしまうようになりました。

今年は初めにブラックスターのニュースが飛び込み、
プリンス、中村紘子女史、富田勲さん、デイブ・ブルーベックなどなど
この方も、え、この方も???
という衝撃がいつにも増して多かった気がします。
時代の終焉とも言えるかもしれませんが
きっとあの世に音楽が足りなくなったんだな。

その中でも、トゥーツ・シールマンスと
レオン・ラッセルの訃報は私にとって非常に大きなものでした。
2013年の来日時には目の前で聴けた。)

トゥーツに関してはご高齢でもありましたし、
最後の来日時には毎日ライブに足を運びましたし、
彼の90歳を祝うアニバーサリーイヤーにはベルギーまで行き
展示会を観てきましたから、思い残すことはないと
案外しみじみと受け止められましたが、彼の訃報に接し
はて、私は、あと1週間の命ですと宣告されたら何をするかなと考えてみました。
ここで明かすのは止めますが、自分でも思ってもみなかった答えが返ってきました。
まあ、そんなものです。

遡って5月頃でしたか、肋間の激痛で主治医のところに駆け込みましたら
曰く、横隔膜の使いすぎ。
マラソン選手の疲労骨折みたいなもの、と。
少し様子を見ながら仕事をするように、と言われました。

この一年は演奏活動をなるべく控え、仕事以外の外出も控え、
半ば引きこもり生活をしてきましたが、
引きこもり生活というのは性に合わないようで(笑)
また、行きたいと思ったコンサートや観劇などに出掛けられないと
インスピレーションも湧かず、薄ぼんやりと目の前のことばかり見つめ
(そういう時って大抵ネガティヴに物を考える)
なんとまあ、味気なく息の詰まるような時間になってしまうものだと
歯がゆい思いをしておりました。
(ずっと我慢していた分、12月は)

そんな中でも「おんな酒場放浪記」を通じて
ハーモニカに興味を持ってくださる方が増えたり
新しい出会いや体験などもさせていただけたことに深く感謝しています。

お陰さまで何が自分に大切なのかしっかり見えてきた気がします。

サポートしてくれた家族、友人、そして演奏会関係者各位に心から御礼を申し上げます。

生徒さん始めみなさんからも、次のコンサートは?とお尋ねいただく度
心苦しく思っていました。
自分で企画する大きなコンサートは(2018年のコンサートホール問題もあり)
まだしばらく未定とさせていただきますが
お呼びいただけるお仕事や、小さな会場でのライブなどは
少しずつ再開していきたいと思います。

来年も佳い年にしたいですね。

語りて候

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ご招待をいただき、とても素敵な音楽会へ伺いました。
池田昭代さんの「語りて候」。
アナウンサーの池田昭代さんが
脚本をお書きになってそれをライブで語るというもの。

今回は鳴り物に、皷、筝、尺八、薩摩琵琶、中国古筝、シンセサイザー、
そして日本舞踊と、各界第一線で活躍なさっている演者がお揃いでした。

演目は
「『源氏物語』より紫の上」
「『平家物語』より壇ノ浦」
「虞美人」
「西郷イト(西郷隆盛夫人)物語」
の4つ。

紫の上は少し大人の、そしてちょっぴり意地悪な(ご本人談)
壇ノ浦は安徳天皇母の侍女の視点から日本舞踊を交えて
虞美人は幼い頃の虞から亡くなる直前までの
イト物語は鹿児島の「上町言葉」を用いてイトさんの品格を出す
という、それぞれとても内容の濃いものでした。
4つないと完結しないけれど、4つ続けて観るには体力が必要。

池田さんの語りもさることながら、途中で
皷や琵琶などを初めてご覧になる方のために楽器の紹介が入ったり
常磐津や日本舞踊の振り付けの解説をしながら舞う解説日舞が入ったりと
本当に盛りだくさんの内容でした。

非常に素晴らしかったです。
ありがとうございました。

五人娘道成寺

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先日は歌舞伎座夜の部。
玉三郎丈を筆頭に、勘九郎、七之助、梅枝、児太郎が
それぞれ白拍子花子を演じるという
何とも華やかな舞台。

初めに出てきたのは七之助。
声の出し方が玉三郎丈そっくりに。

勘九郎以外は皆女形の役者なので
シナの作りや指先まで、芯から花子なのですが
勘九郎はもともと女形ではないからなのか
ただ手足を動かしている容姿にしか見えなくて。。。
ちょっと残念でした。

玉三郎丈の花子は気品と華と艶やかさと凄みと気迫と
いろいろなものがmixされてより高みに登っていくものでした。

夏頃に母校の明治大学で行われた玉三郎丈の記念講演会では
還暦を越したわたくしが年の頃18の白拍子花子を演じるのは
そろそろ無理がある、とおっしゃって、
対談相手であった現学長で、歌舞伎を始め日本文化に造詣が深い
土屋恵一郎先生にそんなことをおっしゃらずに是非ぜひ、と懇願されていた
(そして会場の誰もがそう思った)白拍子花子を
たとえ5人で分割したとしても、もう一度観ることが出来て幸せ。

最後、5人揃って大鐘にまとわりつく様は
本当に大蛇が上っているようで見応えがありました。

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昼の部は絵本が原作の新作歌舞伎「あらしのよるに」再演。
観に行った知人からの感想では
お子さん向けとしてはとてもいい作品のようでした。

ペンダント

おんな酒場放浪記、最近は体験レッスンを
受けさせていただけることが多くなりました。

今回新橋で作ったものはこちら。
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あまりデザインとか色彩というものが得意ではないのですが
先生のお力添えで、何となくト音記号にみえるデザインが完成。

楽器を扱うのでネジやトンカチ、やすりなどの工具を扱うのには慣れていますが
溶接のバーナーなどは怖くて手が出ませんでした。

慣れた方だと指輪のリフォームとかバングルとか
おしゃれなものを時間をかけて作っていらっしゃるようで
すごいですね。。。

素敵なマダムが集まっていらっしゃる工房でした。

アヌ・タリ×東フィル

エストニアの女性指揮者、アヌ・タリが
東京フィルハーモニー交響楽団に登場というので聴きに行ってきました。

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年末なので、ベートーヴェンの第九特別演奏会なのですが、
お目当ては前半の、エッレルの「夜明け」。
アヌ・タリの2008年日本デビュー曲でもあります。
物語性と描写力が高く
北欧の夜明けというのはこんな景色なのかしらんと想像できるような作品です。

第九はなかなか独特な解釈で、好き嫌いが分かれるかも。。。
年末に第九を聴き慣れてしまっているせいか
え??え?え?と思った箇所が何度か。
オケのメンバーも戸惑った部分があったのか
終演後コンマスもすこ~し渋い顔してたような(見間違いかしら)
それでもやはり東京オペラシンガーズの合唱は素晴らしく
合唱が「Freude!」と入ってくるところからは心が浮き立つような感じがしました。
何語であっても言霊って大事!

サントリーホールも30周年を迎え、綺麗におめかし。image

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30周年を終えるとしばらく休館するとのこと。
来月もう一回くらい聴きに行けるといいな。

BLEU @ 青山マンダラ

毎年恒例になりつつある、南青山マンダラでの
細田真子PLAYS BLEUを12月2日に。
昨年の様子はこちら

私の音楽学校時代の恩師で、
真子さんとのご縁を作ってくださった作曲家・平野先生の作品を、
自他共に一番の平野作品弾きを認めるピアニスト・細田真子さんが弾くという
私にはかけがえのないユニットです。

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今年、新作CDをリリースされたBLEU。
前半は過去のBLEU作品と、クラシック作品から何曲か。
後半は新作CDの全曲を、MCを挟まず演奏するという、
演奏者には過酷なプログラム。
ちなみに昨年、平野先生は
「一枚通して聴くと手首切りたくなるで」と言っていた。。。

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甘美でメランコリックで、
美しい響きの中に「平野節」という毒をちらほらと覗かせた作品は
ヌーベルバーグや王家衛の映画作品のシーンが
頭の中に浮かんでくるような音の連続でした。

手首切りたくはならなかったですよ、先生。