團菊祭その2

團菊祭のお話、もう少しおつきあいを。

さて和史くん初お目見得の演目もつつがなく幕となり
ここからは次代の團菊のお芝居。

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三人吉三巴白浪
時今也桔梗旗揚
男女道成寺

の三本だていいとこ取り。

海老蔵・菊之助・松緑は「新三之助」以来
17年ぶりに同じ舞台で三人吉三を演じます。

新三之助時代の三人吉三を祖母と母と一緒に観ていました。

あれからそんな月日が経つなんて、早いことだと感じますが
新之助が海老蔵になり、辰之助が松緑になり、
それぞれ父となり、芸を継いで看板を背負う人となり
当然役者としてもがきにもがいた17年だったことがわかる舞台でした。

『時今也桔梗旗揚』で松緑が魅せてくれた所作のみでの一人芝居。
『男女道成寺』での海老蔵の色気とおとぼけ。
(個人的には彼は真っ当な立役よりも少し力の抜けたお茶目な役の方が好きです)
脇を固める梅枝・松也・右近・亀寿・亀三郎・萬太郎なども
粒の際立った役者揃い。

新三之助のときに観た『新源氏物語』での
華やかで艶やかで勢いのある芝居を久しぶりに思い出し、感無量。
こんな風に彼らと同じ時代を生きられることが本当に幸せだと感じました。

あと40年、歌舞伎を観るのが楽しみです。

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