メゾン・エメ・ヴィベール オープニングパーティー

(※写真いくつか追加しました)
2年ほど前になりますか。
目黒の駅近く、閑静な住宅地の
「エルガーハウス」というレストランで演奏させていただいておりました。
見事な明るいピンクのバラ「サー・エドワード・エルガー」


が咲き誇るお庭を見渡せる、採光の美しいレストランでした。

その後、目黒駅付近の再開発のため、
エルガーハウスさんは惜しまれつつ閉店となりましたが、
この度、恵比寿駅近くに新しく
メゾン・エメ・ヴィベール」がオープンすることになりました。
今日はエルガーハウスさんのご縁で
プレオープニングパーティーにご招待いただき、行って参りました。
エメ・ヴィベール」といえばご存知の方も多いかと思いますが、
麹町の女子学院裏にある、ミシュラン二つ星の格調高いレストランです。
ちなみに日本橋三越の前にあるコレド室町の中には、
この「エメ・ヴィベール」のお食事やケーキを気軽に楽しめる
「カフェ・エメ・ヴィベール」があります。
(こちらの季節のコンフィチュール(ジャム)や「パリブレストエメ」は大好物♡)

パリの高級住宅街のメゾンをイメージしたというお店の中。
まずはおめかししたウエルカムドッグのお出迎え。

同じ1階にはBride’s room。
レストランウェディングも可能だそうで
「式当日、誰にも会わずにお支度ができるんですよ!」とのこと。

1階にはチャペルにもなる広間が。

この日は、オープニングコンサートとして
ヴァイオリンとアコーディオンのDUO
Deux Marchés」のお二人による演奏がありました。
メインダイニングは2階


世界でも珍しい、チェコの5本足ピアノ「ペトロフ」。
音楽好きのオーナーが手を尽くして探しだし、
ちゃんと演奏できる状態にしてあるそうです。


写真は撮りきれませんでしたが、他にもたくさんのお部屋がありました。
中でも、「エルガーの間」には、
エルガーハウスで使われていたアンティークの調度品、
Groom’s roomにもエルガーハウスで使われていた
アンティークのスーツプレスなど、懐かしいものがたくさん。
エルガーハウスもウェディングがありましたが、
挙式をされた方が結婚記念日になると
食事にいらっしゃることが多かったそうです。
「エルガーハウスをご贔屓にしてくださっていたお客様にも、
懐かしい気持ちでまたこちらにいらして頂けるように」との心遣い。
お料理も、大変美味しくて幸せ♡
着物で行かなきゃよかったかも…(笑)



終演後の「Deux Marchés」のお二人とおしゃべり♪
演奏のヒントを沢山いただけました。
牧さま、Miyackさまありがとうございました!


ケーキを食す、真剣なまなざし(笑)

「エルガーハウス」の親しみやすさと「エメ・ヴィベール」の気高さを
しっかり併せ持った素敵なレストランでした。
オープンは9月1日。楽しみですね。
優雅なひと時が過ごせそうです。

BALLMONデュオリサイタル VOL.1

先月に引き続き、なんだか華やかな夏です。

今日は東京フィルハーモニーオーケストラ首席ヴァイオリニストの戸上眞里さんと
首席チェリストの渡邉辰紀さんによるDUOリサイタルを聴きに、
友人でもあり一番の共演者でもあるチェリストの慎子さんと
東京オペラシティの近江楽堂へ行ってまいりました。

渡邉さんは実はなぜか、仕事柄不規則かつルートもバラバラな通勤電車で
たまにお見かけすることがあるのです。
(あちらはチェロを持っていらっしゃるので目立つのね)
慎子さんにお話ししたら「その人知ってる。先輩だよ」ということになって
今回のお知らせをいただきました。
不思議な、でも嬉しいご縁ですね。
いや~♡
渋い外見のみならず、正確で繊細なその響きに
うっとりしてしまいました。

演奏曲目は
モーツァルト:「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」の主題による12の変奏曲
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのためのデュオ作品7
〜int〜
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
ストラヴィンスキー:イタリア組曲

モーツァルトは俗にいう「キラキラ星変奏曲」、
ストラヴィンスキーはバレエ音楽「プルチネッラ」のリダクション版です。
聴いているだけで頭が痛くなりそうなくらい
超絶技巧のコダーイとストラヴィンスキーは、さすがのお二人。
圧巻の演奏。
プログラムノートもとても凝っていて
「虚匠」渡邉辰紀さんの文才鮮やかに、大変楽しい文章でした。

【告知】秋のライブ予定

残暑お見舞い申し上げます^^

秋の自主ライブの予定が2つ。
9月は@自由が丘、バイオリンとエレキベースのユニットnaonahoさんと。
10月は赤坂見附駅 徒歩5分のところでギターの小林智詠さんと演奏します♫♫

♪9月12日(水)自由が丘マルディグラ
Open 19:00 /Start 19:30〜
チャージ2,100円
出演 寺澤ひろみ(Hrm)慎子(Vc)naonaho(柴田奈穂Vn/西村直樹Eb)
ご予約・お問い合わせ 03-3722-6892
または livebar@jiyugaoka-mardigras.com
マルディグラHP
http://www.jiyugaoka-mardigras.com/index.html

★「エレキベースがバイオリンに恋をした」naonahoのお二人との対バンです!
お二人のオリジナリティあふれる演奏は、聴いていて自然と笑みがこぼれるくらい楽しくて、どこか少し懐かしくなるような魅力満載です。

♪10月11日(木)赤坂 カーサクラシカ
19:00〜(予定)
チャージ3,150円
出演 寺澤ひろみ(Hrm)慎子(Vc)ゲスト小林智詠(Gt)
予約受付電話番号: 03-3505-8577
電話予約受付時間: 営業日の16:00~22:30
またはホームページ http://casa-classica.jp/top/home.html/ 内の専用フォームよりお願いいたします。

★ハーモニカとチェロのユニット”meli-melo” live
ゲストに若手実力派ギタリスト・小林智詠さんをお迎えして、情熱のピアソラから大人のクラシックまでたっぷり演奏ます。
演奏予定曲:Toledo,Cafe1930ほか

ぜひぜひ!お聞き逃しのないように、今から予定に入れてくださいませね^^♡

渡邉辰紀「抽象芸術の相即」

昨日は、私のユニットパートナーで友人でもある
チェリストの慎子さんの先輩で、
東京フィルハーモニーオーケストラ首席チェリストの
渡邉辰紀さんの演奏を聴きに
竹橋の国立近代美術館へ行ってまいりました。

Concerto Museo/絵と音の対話」最終日
「抽象芸術の相即」

『相即』とは仏教用語で

ふたつのものが融け合っていること

を意味するそうです。

竹橋の駅に着くなり、チェロケースを担いだ人・人・人。
人気の高さがうかがえます。

演奏曲目は
J.S.Bach 無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調
S.Reich チェロ・カウンター・ポイント
黛敏郎 チェロ独奏のための「BUNRAKU」
C.Vine インナーワールド

展示絵画は
ゲルハルト・リヒター「抽象絵画(赤)」
李禹煥「線より」
横山操「ウォール街」
カンディンスキー「全体」
横山大観「或る日の太平洋 1952年」
など。

現代音楽の特徴として、
多重録音や電子音を使用することがあるため
演奏者の後ろには電子銃のような、
ドライヤーのようなスピーカーが
何台も半円を描くようにおかれており、
「カウンターポイント」では
事前に渡邉さんが録音した
7パートものアンサンブルに合わせて
主旋律を弾いていく、ということも。
まるでオーケストラがいるような、幅広い音域に豊かな音色。
「BUNRAKU」では三味線や鼓のような邦楽器の音に近く
また「Inner World」では中東のシタールなどを想起させる音色まで。
チェロの魅力満載でした。

Cello Counterpoint

 Inner World

BUNRAKU

OSIBISA 来日公演

(前回から続く)
というわけで、待ちに待った
再結成後初来日公演@丸ノ内Cotton Club最終日。
変態音楽仲間(笑)のおじさまたちと母と4人で聴きにいきました。
(父の亡霊(笑)も含めると5人かな。お盆だしね)
もう、1週間前からそわそわ。。。
通勤のBGMはすべてオシビサという念の入れよう(私だけ)。

Teddy Osei (sax,vo), Colin Graham (tp), Emmanuel Rentzos (key,vo),
Dell Richardson (g,vo), Gregg Brown (g,vo), Emmanuel Afram (b),
Nii Tagoe (per), Alexander Boateng (ds)


初代オリジナルメンバでリーダーのTeddy Oseiは高齢のためか
車椅子での登場、Gregg Brownも両手杖と
時代の流れを感じ、一瞬悲しくなりましたが
パフォーマンスが始まってしまえばそんなもの!

The Dawn
Right Now
Music For Gong Gong
Fire
Woyaya
Aiko Bia
Sunshine Day
OSIBISA

など、往年の名曲を楽しく披露してくれました。
やはり知名度の低さからか最終日だからか、客席は1/2程度の埋まり具合。
もっと往年のファン世代が多いかと思いきや、
意外にも20〜30代の若い方が多くいました。
私はひとり、客席の最前列でコブシを突き上げ大熱唱!
全部の曲の歌詞をほぼ覚えていたこと、
ギターやピアノの印象的なリフもすべて口ずさめたこと
三つ子の魂百までという諺、身を以て実感しました。
終演後、サイン会に出てきていたメンバーから
「あ〜!キミ、サイコーにノッてたね!」とか
「さっき隣の同僚と、すげーよ!あの子全部ソラで歌ってるぜって噂してたんだよ。
次に来るときはコーラスで舞台上がるか?」
なんて感じに声をかけてもらえました♡
だから、「あたりまえでしょ!OSIBISAは私の子守唄だったんだから!
コーラスならいつでも参加できるよ。もっと練習しておくね♪」
胸を張ってそう答えました。
OSIBISAが私の子守唄、そう答えたときのオサ
(我が家ではTeddy Oseiをこう呼んでいました)の
嬉しそうにぱあ〜っと輝いた目や表情を、私は一生忘れません。

OSIBISAを呼んでくれたプロモータさん、
つき合ってくれたまーくん、かっちゃん、はるみさん、おとーさん
ありがとう☆

OSIBISA

1970年代前後というのは、実に多彩な音楽が生まれていた時代です。
私は、その時代に青春を過ごしていた両親をとてもうらやましく
思っています。(これはホント)

1969年にイギリスで結成された「OSIBISA(オシビサ)」は
いわゆる「Aflo-Rock」と呼ばれるジャンルを確立した伝説的なバンドです。
Vo.TSax/Fl.Tp.LGt.SGt.B.Dr.Percの大所帯で、
アフリカのリズム音楽にラテンとロックを融合させた感じ、
とでも言えばいいのかな。
有名どころで言うと、サンタナに似ています。
最大のヒット曲は1976年の「Sunshine Day」で、

これは1997年に、同じくイギリスのポップスユニット
「Matto Bianco」がカバーして全世界に衝撃を与えたものです。

1970年代当時はLPが主流でしたから、そのジャケットの奇抜さに
惹かれてジャケ買いしたという方も多かったのではないでしょうか。
ちなみにこんな感じ。

象の背中にトンボの羽が生えてるなんて、 面白い。
ジャケットはロジャーディーンの絵。
なぜこんなに熱を上げているかというと、このバンドの大ファンだった
父の影響(「せい」と読むか「おかげ」と読むか・・・)で
毎晩のように子守唄に聴かされて育った結果が、今のワタクシだから。
日本語が片言話せるようになった時点で、歌詞の意味はわかりませんでしたが
「あいこーびやえびやえー」とか「あやえー」とか 
叫んでいたのを覚えています。
父が偏執狂のようなマニア魂で中古レコード屋を巡り、買い漁ってきたために
我が家には沢山のOSIBISAのLPやらCDがあります。
中には見本品のシールが張ってあるものも。
大きくなるに従って、自分の音楽的嗜好が周りの人と
少しずれていることに気づいてきましたが、
その根底にあるものはこの「OSIBISA」と
もうひとつ「malo」というバンドです。

つい先日の「ブラッド・メルドー・トリオ」公演の際
何気なくついてきたチラシをめくっていたら
目に飛び込んできたのが「OSIBISA」来日公演の文字。
もう解散してしまったものと思っていたので
何度も何度も確認したけどやっぱりOSIBISA。
矢も楯もたまらず、即予約をしました。

前置きが長くなってしまいましたが、
そんなOSIBISAの再結成後初来日公演
@丸ノ内Cotton Club最終日に行ってきました。

次へ続く(笑)