中秋の調べ 風の音色コンサートに
続々とご好評のお声をいただいています。
(書いているうちに長文になりました)
ハーモニカを初めて聴いた方も
ハーモニカ業界の方からも
「ハーモニカの概念が変わった」とか
「シンプルな楽器のアンサンブルがこんなにも多彩で素晴らしいものになるなんて」
と、嬉しいご感想をいただきました。
ハーモニカって、素敵なイメージを持たれたことが少なくて、
いつも悲しい気持ちになるのですが、
そうして、一度でも生の演奏を聴いていただけると、
感想が変わってくるのが本当に嬉しいのです♡
今回は練習時間を捻出することが非常に難しく、
細かい打ち合わせも詰められない部分があったのですが、
共演のお二方と、音響照明舞台スタッフさんの
プロ根性に支えられて、成功させていただいた演奏会でした。
終わってから母が
「舞台を一つ終えるごとに、ちゃんと吸収して成長している」と
評価してくれました。
(母は「一流のプロ」であることにこだわり続けた亡き父を
ずっと側で見てきたのでステージに関してはとても厳しいのです)
たいへん嬉しいのですが、私は別の見方をしています。
今回、能管や尺八のフレーズを取り入れた即興演奏に挑戦し
曲がりなりにもそのフレーズや邦楽の「間(ま)」に対応できたのは、
歌舞伎や能狂言の舞台を比較的多く観てきたからだと思うのです。
そしてそれ以外にも、幼い頃から一流の芸術に触れるように、
また、良いものだけでなくその反対のものもあることを知るようにと、
両親があらゆる場所へ連れて行ってくれたことが今の私の演奏に反映されていて
また、これからもそれをどんどん解放することで
もっともっと目指す高みに近づけるのではないかと思いました。
もちろん、尊敬する素晴らしい共演者の皆さんに鍛えていただける
今の恵まれた環境のお陰もあります。
これからも、両親が大切に育んでくれた自分の感性(直感)と
素晴らしい共演者の皆さんを信じて
いろいろなことにチャレンジしていきたいと
気持ちを新たにしています。
関わってくださったすべての皆さんに感謝を込めて。