第166回定期演奏会

今年も明治大学ハーモニカソサエティーの定期演奏会がございます。
2018年問題もあって、なかなか場所が取れず
今年は日野〜。

しかもなぜかサブタイトルが 彩ーirodoriー。
私のCDタイトルと同じ!

お近くの方は是非ともお出かけくださいませ。

【日時】2017年11月25日(土)17:30〜(17:00開場)
【場所】日のれんがホール(日野市民会館)大ホール
【曲目】丸の内サディスティック、コパカバーナ、ルビーの指環 ほか

【告知】11月26日

以前勤務していたコンサートホールで一緒に働いていた「たらちゃん」こと
ピアニストの多羅紗恵子さんが声をかけてくださって、
ライブのサポートをさせていただくことになりました。

【日時】2017年11月26日(日)16:00 Start(15:30 Open)
【場所】阿佐ヶ谷 Jazz Bar Klavier
【ミュージックチャージ】¥2,500

〜『Bar トワイライト』へようこそ 〜
舞台は東京タワーができた頃の『東京』。
路地裏の小さなBar『トワイライト』には、
逢魔時になれば 妖艶な紳士淑女が集まり 音楽を奏で始める…
ジャズ歌手向井伸子とシャンソン歌手HARUが、
実力者奏者を従えて懐かしくも毒気のあるステージを繰り広げます。
貴方も一緒に楽しみませんか?
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ということで、なんとなくさそり座感満載なお姉様方
(+才能豊かで人畜無害な僕1名)と
ご一緒させていただきます。
人気のお姉様方なのでお席も限りがありますが、
私の出演するライブは恐らく年内最後となりますので
ジャズやシャンソンがお好きだという方は
ぜひぜひご予約の上お出かけください。

ホントはこんなにチャーミングなみなさんです。

熱烈楽器祭2017

台風の大嵐の中ご来場いただいた皆様
本当にどうもありがとうございました。


熱烈楽器祭、今年も無事に皆さんとご一緒することができました。
ハモソの後輩くんのみならず、主催の町づくり道場の学生さんたちも、
大雨にずぶ濡れになりながら楽器を運んだり、
出演者の調整をしたり、一日よく頑張っていらしたと思います。

最後は鍵盤ハーモニカの大合奏。
今年はカルメラさんのおかげで大盛況。
カルメラオーケストラさん、いいなあ。

楽屋でこんなノベルティをいただきました。

スタンプラリーをしないともらえない鍵盤ハーモニカのしおり

今年はお茶だけじゃなくてクッキーにまで大学名が!!

トンボハーモニカ 100周年


ハーモニカとアコーディオンの老舗、
株式会社トンボ楽器製作所さんの
100周年記念式典へご招待いただきました。

1902年に初代の眞野清次郎氏により設立された
「真野商会」が前身。


(真野清次郎氏)

新潟から単身上京された清次郎氏は丁稚奉公の後
おもちゃ製造輸入の真野商会を設立。
当時、ドイツ製のハーモニカには不良品が多く
その中で使えるリードを拾い出しておもちゃの手風琴を
製造していたそうです。

当時、ハーモニカは楽器というよりおもちゃの扱いで、
佐藤秀廊先生でさえ小学校の時に
学校にハーモニカを持って行ったら先生から
「これは玩具、遊ぶ道具。遊ぶ道具は学校に持ってきてはいけません。
この次持ってきたら廊下に立たせます。」と言われたとか。

その後1917年から楽器としてのハーモニカの製造を開始

宮田東峰のミヤタバンド、佐藤秀廊のサトーソロ、
特製トンボバンドなど、名だたる名器を生み出してきました。
学校でハーモニカを習った方には
教育用シングルハーモニカでご存知の方も多いかもしれませんね。

10穴の分野では長渕剛さん、ゆずさんもトンボ製品をご愛用、
アメリカのバンド「The War」のメンバーLee Osker氏も
ご自身のシグニチュアモデルをお使いになっています。
会場にいらっしゃれなかった長渕剛さんやゆずさんからは
お祝いのビデオメッセージが届いていました。


ロビーには、他にもこれまでの功績が披露されていました。


2代目社長の真野泰光さんと佐藤秀廊先生がご尽力なさった
ハーモニカコンテストの写真には、若き日の父を始め
懐かしの皆さんのお顔が。

パーティーの最後には、アコーディオンのcobaさん、
10穴のLee Oskerさんのライブが!

cobaさんはプロになると決めてから実際に売れ出すまでの
ご苦労された時期に、トンボ楽器さんにお世話になっていたと
様々なエピソードをお話くださり、
名曲「過ぎ去りし永遠の日々」などを演奏なさいました。

そういえば私、cobaさんのファーストアルバムレコ発ライブ、行ったんだった。
そんなエピソードがあったなんて知らなかったよ。。。

ライブのおしまいには、真野泰治さん、照久さんの
アコーディオン親子DUO。
侮るなかれ、素晴らしい演奏でした!
アンコールにはcobaさんもお入りになって。
照久さんはcobaさんの愛弟子だそうで、師弟共演まで♪

最後に現社長の真野照久さんが
「わたしどもは音楽が好きな人ばかりが集まっている、音楽が好きな会社です。
どんな人でも、音楽があればより楽しく生きることができると思っていますし、
楽器を演奏すればよりよい人生になると信じています。
そのお手伝いをこれからも続けていきたい」とご挨拶なさいました。

次の100年に向けてますますのご発展を。
私もがんばる。

崎元譲音楽家生活50周年記念


日本を代表するクロマチックハーモニカ奏者の崎元譲(じょう)先生が
音楽家生活50周年を記念して
東京文化会館の小ホールにてコンサートを開催されました。

崎元先生は佐藤秀廊先生の下でクロマチックハーモニカを始められ
来日したラリー・アドラーやトミー・ライリーの薫陶を受け
ドイツのトロシンゲン市立音楽院に留学、ヘルムート・ヘロルドに師事
その後イギリスに渡りトミー・ライリーに師事された方です。

見慣れない名前ばかりとおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、
ハーモニカ人間(オタク)からするとスーパースターの名前ばかりなのです。
とにかくすごくてうらやましい。
そうして帰国後は国内外を問わず数多くのオーケストラと共演なさったり
幅広いスタジオ録音(テレビ番組など)でご活躍の、
まさに第一線を歩まれてきた方。

比較的最近のものだと、NHKの「世界ふれあい街歩き」のテーマソングで
流れている、温かみのある素敵なハーモニカも崎元先生のものです。

クロマチックハーモニカのオリジナル作品を残すことにも精力的で
今回の演奏会でも、盟友で作曲家の美野春樹さんと多くのオリジナル作品を
演奏なさいました。
今回の演奏会で世界初演、ステージ初演の曲もあり、
ハーモニカのオリジナルを聴き慣れている私たち演奏家でも
非常にワクワクと聴くことができました。
50年の重み、先生の取り組む姿勢、情熱が伝わってくる演奏会。

少し前までは、取り組みやすいクロマチックのオリジナル曲を探すのは
一苦労でしたが、崎元先生と美野さんの活動は確実に
実を結んでいると感じました。

私もそのうちやってみたいな、オールクロマチックプログラム。。。

十月大歌舞伎@歌舞伎座

十月大歌舞伎@歌舞伎座 昼の部。

このところ、歌舞伎に行く時間を取るのが難しいので
空いた日に当日券を買うパターンも増えました。

同じく歌舞伎好きの知人が「迷っているなら行った方がいい」と
お勧めくださったので突撃してきました。

世界三大叙事詩に並び称されるインドの「マハーバーラタ戦記」を
尾上菊之助丈が2年の歳月をかけて、演出家・脚本家のみなさんと
歌舞伎に落とし込んだという壮大なストーリー。

4時間近い上演を観終わって最初に浮かんできた感想は

「これが現代の歌舞伎か。」

まず特筆すべきは、脚本がしっかりしている、ということ。
そして、人間国宝の次の世代がきちんと育っているという事実。
脂の乗り始めた彼らの活きの良さを見せつけられるお芝居でした。

大いなる神話の世界の常として、読んでいて
・長い(中だるみする)
・都合よく話が捻じ曲げられる(辻褄が合わなくなる)
・結局何が言いたいの?(神が偉いってことだけにこんなに文字数割くの?)
ということを不快に感じることがままありますが、このお芝居は

骨子がしっかりしているので
途中で起こるエピソード一つ一つも際立ちながら
結論が唐突でない。

膨大なお話をこれだけにまとめるのは相当なご苦労だったと思います。

戦争が起こりそうだ、そろそろ人間界も危ないから滅ぶに任せよう
とか言っちゃってる神々のなかで、
人間の中にも捨てたもんじゃない奴もいるから、もう少し様子を見たい。
ついては、自分と人間(姫)との間に子供をなして
その子たちがどう丸く治めるかみようじゃないか、という酔狂な神が出る。
この世をうまく治めるのは「慈愛」だという太陽神と
いやそれではうまくいかない、「力」だという帝釈天。
太陽神(慈愛)vs帝釈天(力)の揉め事が発端になっていて
人間世界で起こっている国取りの争いに乗じて、
それぞれの神の血をひき同じ母から生まれた男子によってなされた
(片方はそれと知らず低い身分に育てられ、片方は王族として育てられた)
信念対信念の代理戦争みたいなお話。

ギリシャ(ローマ)神話にしても、旧約聖書の世界にしても
神の血をひく人間とか神の加護がある人間って絶対勝つことになっているんだけど
その加護を自ら手放してしまう人間の選択とか、
自分は本当にこれでいいのだろうかと
葛藤する人間たちの姿が丁寧に描かれています。
インド哲学の考え方を知るのにもとてもよい。
インドの階級を照らし合わせると少々??となる部分もありますが
輪廻転生やダルマのこともああ、なるほど、と。

役者さんの中で今回特に目を引いたのは中村七之助丈。
敵役の王女なのですが
上品さも頭脳明晰さも怜悧さも残酷さも
気高さも垣間見える乙女心も殺陣のキレも潔さも
際立って映りました。
特に、終盤連続した殺陣の見事さは、きっと後10年したら見られなくなる。

それから、スチールドラムやガムラン、ティンシャ(かな?)、
エスニックなタム(奥まっててわからなかった)、木琴鉄琴など
従来の黒御簾音楽では使われない楽器が多くあり
随所に挟まれるミニマムミュージックが心地よく感じられました。

冒頭の「これが現代の歌舞伎か」というのには
いろいろな感慨が込められていて
少しの違和感と一抹の寂しさを感じたことだけは付け加えたいと思います。

【告知】11月26日@阿佐ヶ谷

久しぶりの再会。ピアニストのタラちゃんこと、多羅紗恵子さん。

美しい彼女のご紹介で久しぶりにライブに交ぜていただきます!
お時間ございましたらお出かけください。

11月26日(日) 16:00〜(Open15:30)

ご予約お問い合わせは  KLAVIERさんへ
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/klavier/www/