笙タイム!

今年もまた、母校の小学校でハーモニカを演奏させていただく機会をいただきまして
ハーモニカのことを知って欲しいと、ハーモニカのご先祖にご登場いただきました。

ハーモニカのご先祖はここにいらっしゃいます↓

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ハーモニカのご先祖って、何だろうと思うでしょ?
アコーディオンと思ったひと。

ざんねん。

ハーモニカの方がアコーディオンより先に出来ています。

答えはこちら

 

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雅楽で使われている「笙(しょう)」という楽器。

元々は中国の楽器だったのが、遣唐使とか遣隋使とかそのあたりに
日本に輸入され、中国では時を追うごとに形が変わったり
政権が変わるにつれ廃れてしまったそうなのですが
日本では宮中文化として輸入当時のまま大切に受け継がれてきたものです。

で、これを子どもさんたちに聴かせてあげよう!と思って、
コネクションを辿って楽器屋さんからお借りして
家で吹いてみたら。

その不思議な音色に私がノックアウト!
いっぺんでトリコになってしまいました♡

大学時代、源氏物語で雅楽の勉強をしたり
学生時代は神社で臨時奉職をしていたので
雅楽器にはそこそこ親しんでいたつもりだったのですが
自分で音を出すのはまた感触が違って
なんというか。。。

う〜ん。ふしぎ。。。

さっそく習いに行くことにします。

あ、小学校での演奏は、とても楽しかったですし
勉強になりました!またやりたいな。

楽器フェア 番外編

実は前日の22日、鈴木楽器さんのハーモニカエンドーサーである
Bom×Boaのステージに、あの有野剛くんが飛び入りしたとかで。。。
即席H Sumptuas復活したらしいのです。

Facebookに動画が載っていたようなのでリンク

世界でも3本の指に入るコードハーモニカ奏者の大内くんと
同じく、いや、世界で唯一の音を出すバスハーモニカ奏者の有野くんの演奏
(しかもメロディは2人の手の内を知り尽くした井上初美ちゃん!)
3人の演奏は最近では滅多に聴けなくなってしまったので。

生で聴きたかった〜〜〜(>~<)

楽器フェア その6

今日のメインイベント、私の最大のお目当ては
レジェンドLee Oskerと千賀太郎くん(Fromモンスター大陸)との共演デモ演奏!

Lee Oskerといえば、日本では化粧品のCMでおなじみになった
この曲のハーモニカ奏者。

千賀太郎くんはひと頃テレビで天才ハーモニカ少年と取り上げられていたのですが
今ではすっかりたくましい、そして素晴らしい才能のハーモニカ奏者として
モンスター大陸というバンドのみならず多方面でご活躍です。

昔から親交の深いお二人の息のあった演奏をとても楽しみにしていました♡

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リハーサルの時間から黒山の人だかり。

なし崩し的に演奏スタート。

曲の紹介をするでもなく、お二人で二言三言、言葉を交わすともう次の曲。
打ち合わせも練習もしていなさそうなのに、
吹くタイミングや和声の取り方が解り合ってる感じ。

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ブースの中だけなんてもったいないくらい楽しいステージでした。

一日立ちっぱなし、歩きっぱなしで疲れたけど有意義でした!

楽器フェア その5

ブースめぐりの最中にまたまたばったり西脇さんと。

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西脇さんは鈴木楽器さんの名器「シリウス」のユーザーでもあるわけですが
この手にお持ちのシリウスは、さらに『西脇仕様』になっているのだそう。

通常、クロマティックハーモニカは「バルブ」と呼ばれる装置がなければ
息漏れをしてしまうので音は鳴らないのですが
西脇さんは吸音だけバルブを取ってしまい、ベンドをかけやすくしたそうで
そうすることでこの1本さえあればどんなKeyのブルース音階でも
まるっきりスムーズに奏でることが可能になったのだそうです。
(もちろん、西脇さんの超絶テクニークがあってこそのお話)

ベンドがかけやすいクロマティックっていいね。

音楽に造詣が深く、キーボーディストでもある西脇さんならではの着眼点。
本当に尊敬します!

で、そこへ田中光栄さんが鈴木楽器ブースでのデモ演奏のためにお見えになりまして
なんと、光栄さんのデモ演奏に西脇さんが1曲飛び入りなさいました!
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なかなか観られないカッコいい掛け合いでした♪

楽器フェア その4

その他にも、複音ハーモニカの老舗トンボ楽器さんが
この度クロマティックハーモニカを作ったと聞き試奏させていただいたり

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(ピンクゴールドが一番のお気に入り♪)
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コードハーモニカを復活させたということで
こちらも試奏。

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普通のコードハーモニカよりもかなりコンパクトで軽く
これで48コード出るなら使い勝手が良いかも。
生徒さんにお勧めするアンサンブル用のハーモニカは
品質の他に手入れや修理のことも含めて鈴木楽器さんのものと決めていましたし、
バスとのバランスを考えて本格的に使うにはそちらがいいかもしれませんが、
チェロとのユニットで使うには私はこのくらいの大きさでも十分かもしれない。

楽器フェア その3

その後は中央ステージに移動。

日本におけるホーナー社の代理店
モリダイラ楽器さんより、若手美人クロマティック奏者
山下怜さんが、なんと中央ステージで演奏なさいました。
(あの矢野志織さんだってサブステージだったんだよ〜!すごいね〜!)

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多くの方が足を止めて聴いていらっしゃり、
クロマティックの魅力が十分に伝わったのではないかしら。

次のお目当てのステージまでちょっと時間があったので
鈴木楽器さん、谷口楽器さん、トンボ楽器さん
セレクトインターナショナルさん、モリダイラ楽器さん
各社のブースに遊びに行きまして。。。
ちょっと気になるものを発見。

ハーモニカ専用のエフェクター。

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(左のものはハガキ大。というと大きさがわかります)

ハーモニカでエフェクターというと、10穴やクロマティックの方が
ブルースを吹くのに音をひずませると言うイメージがあるのですが
私は以前から複音でロックを出来ないかと試みていて、
Deep PurpleとかCreamとかやっているわけですが
その時にほしい音が。。。
これならだせるかも〜!

真空管使用なので、程よく暖かみのある
ひずませすぎない音がだせそう!

かなり興味を引かれております。
ほしい〜!!

販売はこちら
http://eot-pedals.com/

楽器フェア その2

とにかくイベントが山盛りなので、自分でタイムテーブルを組んで動きます。
でもやっぱりこんなことにも食指が動く。。。

まず初めのお目当ては
Rolandのエンドーサー篠田元一さんと西脇辰弥さんのユニット
「ORANGE SHIFT」によるスペシャルステージ。

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(写真向かって右が西脇さん)

西脇辰弥さんは、有名なキーボーディストでもありますが
クロマチックハーモニカプレーヤーとしても、
唯一無二の音を出す素晴らしい方なのです。

佐藤竹善さんのOkulaツアーより
(5’23″辺りからおもむろにクロマティックを吹きだす西脇さんが右上に映ります)

キーボーディストとしてはこんなことも。

久しぶりに西脇さんと再会。
後ほど、熱く語っていただきました!
(次へ続く)

楽器フェア その1

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秋晴れの連休中日、楽器フェアの最終日に間に合いました!
音楽ファンにはたまらない一大ビッグイベント。

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管弦打電子楽器、とりあえずなんでも揃ってる遊園地みたいなの。

当然、ハーモニカもいろいろと出展されています。

ちょっと長くなりそうなので、、、

次へ続く。

枯葉色の思い@ムジカーザ

フラメンコの余韻冷めやらぬ中、夜はムジカーザでの
「枯葉色の思い 詩音 音音 上明子作品による」を聴きに行きました。

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こちらは、複音世界チャンピオンの先輩でもあり、
ピアソラプロジェクトのボス(笑)でもある水野隆元さんが
「複音ハーモニカとピアノのための組曲『精霊』」に出演されています。

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上(かみ)さんの作品は詩に曲をつけるものがほとんどのようで、
音楽をやるものとしては歌詞があるってズルいなぁと思ってしまいましたが、
文学部出身としては言葉の威力、逞しさを再認識した次第です。

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水野さんはライフワークとしても、
複音のオリジナル曲を残すことに取り組んでいらっしゃいますが、終演後、
上さんがお客様にどうしてハーモニカの曲を書こうと思ったのですか?と尋ねられ、
隣の水野さんを指しながら
「なぜって、この人の音を聴いたから」
と答えていらしたのを聞いて、
クリエイターの創作意欲を掻き立てる演奏をされている水野さんは
すごいと思いました。私も後に続きたいものです。

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会場は演奏会のタイトルにちなんで秋色。

アイナダマール(涙の泉)@日生劇場

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一度共演していただいたことのあるギタリストの智詠さんがご出演になるというので
オペラ「アイナダマール(涙の泉)」を観に行ってきました。
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フラメンコとオペラの融合(?)とさくっとまとめてしまってはもったいないオペラ。

広上読響&カンタオール(フラメンコの歌の人)、フラメンコギター、
ジャンベ・カホン・カリンバなどのレアなパーカッション、
シンセサイザーやSE、VE、ダンスなど、
現代的手法も織り込みながらジャンルを超えた芸術の融合がありました。

フラメンコの熱情と女声コーラスの静謐のコントラストが素晴らしかった!

フェデリコ・ガルシア・ロルカという人を知りませんでしたが、
スペインの革命を生き抜くことのできなかった
「自由」の人を表現するのにはぴったりなオペラと思います。

カンタオールがファシスト党員役で使われていたり
フラメンコというミニマムミュージックがオケのモチーフに取り込まれていたり
暗幕をうまく使って脚だけが浮かび上がってくる演出があったりと
非常に面白い舞台でした。
日生劇場内部がグエル公園のようで、
他の劇場よりもスペインに強く想いを馳せることができたのではないかしら。

キャストの皆さん素晴らしかったのですけど
マエストロ広上でなければできあがらない雰囲気ではなかったかと思いました。