美味しい桜寿司のいただき方(番外編)

「吉し多」さんで
馬肉の脂の味わい方を教えていただきました。


(写真はカメラマンのS様からいただきました)

サシとわさびのたっぷり入った桜寿司の上に
わさびを一握りのせて
またその上に馬肉をのせて
さらにわさびを一握り。

口の中で空気に触れさせないように
しっかり口を閉じてよく噛む!

途中でくじけず噛むと、全然ツンとしないそうなのですが
(他にもチャレンジしたスタッフさんはへーきなお顔)
残念ながら口を閉じるときに空気を吸ってしまい
この通り。。。。

けれど、ちょっとわさび多めだったかな~くらいで
涙も出ずに終わったので、
実験は成功ということで(笑)

グレードと長老栄誉賞

日本ハーモニカ芸術協会には、グレード制度と
80歳以上の愛好家には会員の推薦があり、
かつハーモニカ界への貢献が認められれば
長老栄誉賞という賞が贈られることになっています。

グレードは初級から研究科までで、
師範資格者が日ごろの演奏技術などから協会に申請することができるもので
研究科認定後、公認指導員(準師範)の試験を受けることができます。

私は、亡父が亡くなる直前に、なんのつもりか、研究科を出しておいてくれたので、
直後に行われた試験を受けて、納骨の日に合格の通知をいただきました。
朝一番で事務局の先生(当時)から
「昨日の審査会でひろみちゃん合格したからね、
今日はお父さんの納骨の日でしょう、早く知らせてあげようと思って。」と
お電話をいただいたときは嬉しかったなあ。
まったくもって、あの世から傀儡されているようにしか思えない
あの頃の人生の流れ。。。

先日のハーモニカ祭の際、私の生徒さんも何人かグレードを取得され、
また、父の生徒さんだったKさんが長老栄誉賞を受賞されました。


最近、やる気のある生徒さんが増えてくれて嬉しい。

長老栄誉賞を受賞されたKさんは、
賞の申請をした後に体調を崩されたので
事務局にお願いして早めに賞状をいただき、
お見舞いがてら病室にお届けしました。
賞状の日付は4月22日。
この日のコンサートには必ず回復して
聴きに来てくださいね、とお約束をしていたのに。

コンサートが終わって帰宅した私たちを待っていたのは
今日亡くなりましたというご家族からの訃報でした。
会場でお見かけしたような気がしていたので、
お元気になったのかしら?でも退院したって聞いてないわと
不思議に思っていたところだったのです。

きっと演奏を聴きに来てくださっていたのですね。
ハーモニカを愛してやまなかったKさん
あちらでも父と一緒にハーモニカを思う存分吹いてくださいね。

全連フォーラム2017

春のハーモニカ祭の翌日は毎年恒例の
全日本ハーモニカ連盟ハーモニカフォーラム。
毎年この2日間は休みなく働きます。

今年はパネラーとして、全国の先生方の前でお話をさせていただきました。
お題は「ハーモニカと美容と健康」について。

昔から、ハーモニカは喘息の治療にいいとか、
有酸素運動になるのでダイエットに効くとか、
最近では認知症予防のトレーニングになるということが
盛んに言われているハーモニカ。
実際、ハーモニカを吹いている方はお元気で長生きの方が多く
90歳以上の方がゴロゴロ(失礼!)いらっしゃいます。

実際のところ、吹吸をするので循環器の強化にもつながりますし
横隔膜を大きく動かすことで血液循環が上がり代謝UP(=ダイエット)
そして、特に複音ハーモニカの日本的奏法といわれる独特の伴奏方法では
口周りのほか舌や喉の筋肉を大変に意識して使いますので
表情筋トレーニングによる認知症予防、
口腔内ケアの一環としての嚥下力向上などが見込まれます。

これらは数年前から着目していたことですが、
この2年ほどそれらの奏法が口周りの美容、主にほうれい線や二重あごのたるみにも
効果があるのではないかと気づき継続して調査しているところです。

そんな話を披露させていただきました。

ハーモニカと美容と健康についてはもう少し詳しく別記事で書きたいと思います。

ということで2日間お疲れさまでした。

春のハーモニカ祭2017

今年もこの季節がやってきました。
このところ何年か連続で出演させていただいています。

今年は会場がセシオン杉並でキャパが従来より縮小したからか、
完売御礼の満席となりました。

後半の演奏では、小さなお子さん達も大活躍でした。

岩間朱美さん、柳川優子さん、楠光恵さん、水野隆元さんという、
トッププロと言っても過言ではないみなさんに交じって
佐藤秀廊先生作曲の「田園素描」全4曲を演奏させていただきました。


(右から楠光恵さん、柳川優子さん、岩間朱美さん。
古くは就学前からの付き合いなので楽屋もリラックスできました。)

企画局の手違いで(!)本番2週間前に曲目変更の打診があり
田園素描全曲という大役を仰せつかりましたが
これを逃すと一生この曲を勉強しないだろうと思い、
謹んで挑戦させていただきました。

いやぁ、まさかの暗譜。。。

佐藤先生や直弟子のみなさんがいらっしゃらなくなってから、
佐藤先生の解釈でこの曲を全曲できる方はめっきり少なくなってしまいましたから、
今回は昔の佐藤先生の音源で勉強しました。
先生の音源を聴いていると全く無理がなく自然で
それでいてダイナミックで情景的。
聴けば聴くほど、まるで砂漠の蜃気楼のような気がしてしまいました。

それでも今回は、同世代で頑張っているみなさんの演奏を聴くことができ、
それぞれの佐秀楽譜の解釈が面白かったのと
やはり、私は幼い頃から門前の小僧で聴いてきた佐藤先生や父の演奏が
細胞に染み付いているのだということを改めて感じました。
ある奏者の方は
「私は岩崎門下だからやっぱり岩崎先生の楽譜じゃないとやりにくい」
とおっしゃっていて、なるほどそうか、と。
そろそろ父や佐藤先生の演奏を追いかけるのではなく、
私の解釈を盛り込んだら、と意見をくださった先生もいらっしゃいましたが
私は、佐秀楽譜に関してはできる限り佐藤先生や父に近い演奏を残すために
これからも追い求めていきたいと思っています。
それでも自然と私のオリジナリティーは出てくるものだと思うから。

嬉しかったのは、佐藤先生の演奏をよく聴いていた母が、
「私が覚えている佐藤先生の演奏や曲の雰囲気を
ちゃんと解釈しているのはあなただわ」と褒めてくれたこと。

他の先生のフィルターを通さずに、
直弟子であることを頑なに守った父の演奏を手本に
頑張ってきてよかったと思います。

久しぶりに父と話がしたくなりました。

荒城の月歌碑

先日投稿した鶴ヶ城の敷地内にあるのが
土井晩翠の作詞した「荒城の月」の碑。


直筆のものを加工したそうです。
雪が深かったので歌碑まではたどり着きませんでしたが
実際見るともっと鮮明で、筆跡が流麗でした。

私の吹いている「複音ハーモニカ」には
「『荒城の月』幻想的変奏曲」という曲があります。
故・佐藤秀廊先生が編曲(作曲に近い)なさって
日本人で初めてドイツの大会で優勝したという曲です。
ハーモニカを一本しか使わないのに何人もで吹いているように聞こえるため
先生は演奏後、多くの西洋人に囲まれて
「お前の口の中を見せろ!」「どうなっているんだ!」と
一大センセーションを巻き起こした楽曲でもあります。
今ではコンテストの課題曲になったり
誰かのこの曲を聴いて憧れてハーモニカを始めるというような
わりにポピュラーな曲になりました。
ただ、佐藤秀廊先生がこの曲に込めた世界観を表現するのは
非常に難しい。。。

土井晩翠は学校の修学旅行で訪れた
再建される前のこの鶴ヶ城の石垣をみて
仙台の青葉城の跡地(荒れ果てた石垣)と合わせて
諸行無常を感じ
荒城の月を作詞したのだそうです。

学芸員さんによると、「土井晩翠」はもともと
「どい」ではなく「つちい」晩翠だったそうで
全国的に「どい」と間違えて呼ばれるものだから
「もういいや、めんどくせ~」と「どい」のままにしてしまったと。。。
なんともワイルドというか、おおらかというか。
会ってみたかった。。。

今度の週末4月22日(土)には
佐藤秀廊先生にちなんだ演奏会が催されます。
私も2曲ほど演奏しますが、
「『荒城の月』幻想的変奏曲」も演奏されるそうですので
ご興味ある方はぜひお運びください。

 

【おまけ】
写真を撮りに行ったら足が抜けなくて
学芸員さんに雪を固めて救出していただきました。

【食】名古屋メシ

今回も合間を縫って名古屋メシ。

大好物の「芳光」のわらび餅♡


これは絶妙なハーモニーを味わうのに
絶対にひとくちでいただきます。
上品なこしあんがすっと溶けてのどごしまで楽しみ。

そしてまるは食堂のまるは巻き☆

名古屋のおば曰く「スーパーでも普通に売ってるのに。。。」
東京でもスーパーで売り出してほしい~!!

そして今回は、食パンは予約必至と噂のパン屋さん「七人姉妹」にも寄りました!
予約をせずに行ってしまったのですが、
予約キャンセル分で1本譲っていただけました。
ラッキー(*’▽’)
めちゃめちゃモチモチで部位によって食感が違う。
トーストしてもまた美味♡♡

必ず寄りたいお店がまた増えてしまった。。。

名古屋

先週末は名古屋に呼んでいただきました。

明治大学ハーモニカソサエティーの大先輩でもあり
こちらで指導者としてもご活躍のSさんの教室合同発表会。

目玉は「100人合奏」
100人が舞台に乗って3曲披露されました。
大人数でアンサンブルを組むのは大変だったと思います。

今回の衣装は春らしく。
着物の生地を使った、日本人女性デザイナーさんの一点もの。
袖や裾は十二単をイメージしているそうです。

お世話になりましたみなさんありがとうございました。

麟閣

さてその鶴ヶ城の一角に茶室「麟閣」があります。

三千家の祖となった二代少庵が、千利休自刃の後
秀吉の怒りが解けるまでこの鶴ヶ城に身を寄せていた折に
この茶室を建てたといわれているそうです。

鶴ヶ城建て替えに伴い個人所有となっていたものが
現在、再び鶴ヶ城に移築されているそうで
看板(?)には三千家の花押がありました。

表千家

裏千家

武者小路家

このころは雪で寒うございましたが
今頃はきっとよい季節でしょうから
ここで一服お茶をいただきたいですね。

鶴ヶ城

4月も暖かくなりましたが雪の写真。


会津若松鶴ヶ城。
この2枚の違い、おわかりになりますか?
左は私が撮ったもの。
右はプロが撮ったもの。

ほぼ同位置からの構図ですが、木の枝の映り込みが違います。

左上の空間に枝を入れると空間に奥行きが出る(確かに!)そうで
ぐっと画が引き締まりますね。

雪の鶴ヶ城、赤瓦に白い壁、黒い石垣が美しゅうございました。

体内時計+

昔から活字虫で、なにかしらの活字を追っているのが好きでした。
いまも、なるべく本を持っていきます。
もっぱら文庫本。
古本も嫌いではなく、神保町界隈をフラフラしています。

この間見つけた、寺島しのぶさんのエッセイ。

赤目四十八瀧よりもずっと前から気になっていた女優さん。
大女優富司純子と尾上菊五郎の娘であることを
ずっと背負いもがいてきたお嬢さん。
菊之助になれなかった梨園の娘。
想像通りでもあったし、新たな発見もあった。

この人と私は似ている、と思う。
どこが、といわれるとうまく表現できないけれど。
そして、私は似ているという人は世の中にごまんといるだろうけれど。

折しも真秀くん初舞台のニュース。
叔父様(菊之助丈)によく似た大きな目。

しのぶさん、
本当におめでとうございます。

こちらが一方的に存じ上げているだけの関係だけれども
涙が出るくらいうれしかった。
心からの祝福を。