思い立って歌舞伎座昼の部へ。
前々日にチケットを取ったにもかかわらず
一人だったからか最前列のど真ん中。
わおー。ど迫力。
「研ぎ辰の打たれ」
と
「関三奴」
と
「髪結新三」
幸四郎の「研ぎ辰」が面白かった!!!!!
劇場内を走り回ったり
水しぶきが飛んできたり
セリフを噛んだのをツッコんで
笑いを堪えながら演っていたり
幸四郎(研ぎ辰)の仇兄弟が
坂東彦三郎と亀蔵兄弟だから
とにかく3人の仲の良さ
同世代の絆の強さがよく出ていて
好きなことが好きなようにできている感じが
生き生きとしてよかった。
「研ぎ辰」をこの形にしたのは十八世勘三郎で
彼の意思はまだ生きて、しっかりと受けつがれていることを感じられて
何と嬉しかったことか!
それにしても、役者さんはしぶきの飛ぶ角度まで計算して
大桶に飛び込むことができるんですね。
実は、一列目だったので張り切って着物を着て行ったのです。
最前列の真ん中のブロックで着物を着ていたのは私だけ。
なんかやたらと幸四郎と目が合うなあと思っていたら
こっちに水がかからないように大桶の中で暴れてくれたのでした。
(たぶん自意識過剰とかではないと思う)
すごいねー。
松緑の奴踊りもよかったし
菊五郎丈の髪結新三も安定の悪役だったのだけど
今回ははじめの研ぎ辰に全部持っていかれた感じがします。
同世代の活躍に力をもらって
もっと頑張ろうと思いました。