吉例顔見世大歌舞伎

思い立って歌舞伎座昼の部へ。

前々日にチケットを取ったにもかかわらず
一人だったからか最前列のど真ん中。

わおー。ど迫力。

「研ぎ辰の打たれ」

「関三奴」

「髪結新三」

幸四郎の「研ぎ辰」が面白かった!!!!!
劇場内を走り回ったり
水しぶきが飛んできたり
セリフを噛んだのをツッコんで
笑いを堪えながら演っていたり

幸四郎(研ぎ辰)の仇兄弟が
坂東彦三郎と亀蔵兄弟だから
とにかく3人の仲の良さ
同世代の絆の強さがよく出ていて
好きなことが好きなようにできている感じが
生き生きとしてよかった。

「研ぎ辰」をこの形にしたのは十八世勘三郎で
彼の意思はまだ生きて、しっかりと受けつがれていることを感じられて
何と嬉しかったことか!

それにしても、役者さんはしぶきの飛ぶ角度まで計算して
大桶に飛び込むことができるんですね。
実は、一列目だったので張り切って着物を着て行ったのです。
最前列の真ん中のブロックで着物を着ていたのは私だけ。
なんかやたらと幸四郎と目が合うなあと思っていたら
こっちに水がかからないように大桶の中で暴れてくれたのでした。
(たぶん自意識過剰とかではないと思う)
すごいねー。

松緑の奴踊りもよかったし
菊五郎丈の髪結新三も安定の悪役だったのだけど
今回ははじめの研ぎ辰に全部持っていかれた感じがします。

同世代の活躍に力をもらって
もっと頑張ろうと思いました。

ベルリンフィル

今月は幸運にもチケットが取れたので
大奮発して、超レアチケットの
ベルリンフィルハーモニーオーケストラ(BPO)の
サントリーホール公演に行ってきました!

11月のサントリーホールは
ベルリンフィル以外にも
ウィーンフィルウィークもあるし
ロイヤル・コンセルトヘボウに(しかもパーヴォ・ヤルヴィ指揮)
フィラデルフィア管弦楽団もいるし
一年の中で最も豪華なのです。


安定の響マーク


体調が回復途中にあると言われるマエストロ
ズービン・メータ。
杖をついてのご登場でしたが、
何回ものカーテンコールも都度歩いていらして
足取りは確かなようにみえました。

それにしてもBPOは徹底した個人主義と言われるだけあって
体の動きはバラバラなのに出てくる音は巨人が一人で奏でているかのよう。
直前までやってやるぞという気迫も何もなく普通に笑顔の団員たちが
タクトが下された瞬間からピッチもタイミングも音の切り方も
これ以上ないほどに揃った素晴らしい音を響かせてくれる。
まるで劇が目の前で演じられているように。
熱のこもった音の洪水が押し寄せてくる。

こんな至福があったことを長いこと忘れていました。
やっぱりどんなに贅沢と言われてもいいから、
年に一度はこのレベルの演奏をサントリーホールに聴きに来たいものです。

【終演】ハーモニカと箏の調べ

11月17日、無事にコンサート終演いたしました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

前半はハーモニカソロと箏とのデュオ
後半は「平成音ものがたり」と題して
平成にヒットした曲と起きた出来事を
お話しを交えて演奏していきました。

絵本のようにしたかったので、急遽でしたが
境界剪画家の杵淵三朗さんにお願いをして
後ろのスクリーンに影絵を流していただきました。

タワーホールの舞台照明さんには
「ドラえもん」と呼ばれる
何でも作ってくれるスタッフさんがいらっしゃるので
その方にもお願いして会場内の装飾をお願いしました。


会場に満開の花


終演後にはサイン会も。

絹の会の皆様には6月の演奏会から
半年以上ご一緒させていただいて
舞台に立つ心構えやスタッフさんへの心遣いなど
たくさん勉強させていただきました。

また何かの機会があればと思います。

ちえさん、絹の会の皆様、杵淵さん
タワーホール船堀のスタッフの皆様
ありがとうございました。