Expo Toots90 in Brussels

今週、思い立ってベルギーはブリュッセルまで
足を伸ばしてきました!

今年の夏過ぎからブリュッセルで開催されている”EXPO TOOTS 90
音楽界の至宝、ハーモニカの神様、Jazz界の巨匠Toots Thielemansの
生誕90年を記念した展示会です。
ずっとず〜っと行きたいと思っていたのですが
秋の演奏会シーズンと重なっていたので半ば諦めていたのです。
直前になって、演奏に関わる仕事がない日程が少しできたので
生徒さんたちにお願いをしてレッスンを調整していただきました。
快く応じてくださった皆さま、ありがとうございました!

入り口はこんな感じ。


チケットとチラシは

中に入ると

彼のモットーは”Be yourself, no more, no less”
会場内の壁が黒板になっていて
世界中からのメッセージがチョークで書き込まれています。
私も一筆。なんて書いたかはナイショ♡

Tootsの代名詞とも言える代表曲”Bluesette”の手書き譜。

曲名がBluesetteになった経緯も語られていました。
勲章の数々。


2001年に男爵に叙せられた時の紋章だそうです。
ちゃんと音符とハーモニカが書いてある!!
壁には大小のスクリーン。Tootsの過去の映像がたくさん


そうそう、最近はあまり弾かなくなったけど
最初は口笛のうまいギタリスト(&ハーモニカプレイヤー)だったんだよね。
一休みできるソファーまでTOOTSのスペル。

二階に上がるとTootsの歴史が。

Tootsは大正11年生まれ。わー!
赤ちゃんの時の写真も展示してありました。かわいいの!!

名曲”Bluesette”が発売された時のアメリカのJazz評記事。
当時は「ヨーロッパ人にアメリカのJAZZの何がわかる!」というような
風潮もあったとかなかったとか。
親の死に目にあいたいなら明日からこなくていい
と言われたこともあったのだそうです。

Toots愛用のギターとともに、楽屋の風景。
鏡張りになっていたので自分撮り。うふふ♪

カーネギーホールでのコンサートのセットリストと
使用されたハーモニカ。
ちゃんと譜面台にくっついていました(当然と言えば当然ね・・・)

トゥーツ・シールマンス に関しては
wikipediaに詳しく書かれていますが、彼の代表曲は
なんといってもBluesetteと映画「真夜中のカーボーイ」のテーマ曲です。
この音色/演奏は数多のアーティストを魅了し続けています。
Bluesette(昔のギターバージョン)

昨年のツアー(「この素晴らしき世界」とメドレー)

真夜中のカーボーイのテーマ(最新盤のCDより)

昨年のツアーは毎日通って毎日泣きました。
優しい音。あったかいの。
今回は急で予定が合わずTootsには会えなかったけれど
EXPOを観てTootsのルーツや過ごしてきた時代、つらいことたのしいこと
たくさんあってそれでいまのTootsの音楽があるのだということが
よく、ほんとうによくわかりました。
腑に落ちた、といったらいいのかしら。
それを活かせるようにもっと成長したい。
BlusselsはBluesetteがよく似合う、とっても素敵な街です。
みなさんもいらっしゃる機会があればぜひ!

〜おまけ1〜
ムール貝(とビール)とってもおいしかったの〜♪

〜おまけ2〜
ベルギーと言えばチョコレート。老舗neuhaus(ノイハウス)にて
Tootsがだ〜い好きなチョコレートセレクションと
Tootsの”a unique CD”のセットをみつけました。
もちろん買ってきちゃったもん♡
でも食べるのもったいな〜い!

【告知】12月のライブ

水曜日。
レッスン後にお祝いしていただきました、誕生日。
温かいお祝いメッセージを下さった皆さま、ありがとうございました!

私似のブタちゃんです。皆さんよくわかってらっしゃる(笑)
後ろにはホワイトチョコでできた羽を背負ってます(੭ु´・ω・`)੭パタパタ
さらなる飛躍をということで(^^)ありがとうございます!
さて、告知です。
今回はピアノとのトリオで新境地を開拓!
そして、対バンにはアコースティックジャズのギターデュオをお迎えしています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【日時】12月11日(火)
Open 19:00 /Start 19:30~
【場所】自由が丘マルディグラ
【チャージ】2,500円
【出演】寺澤ひろみ(Hrm)慎子(Vc)武小百合(Pf)
佐久間和(Gt)加藤人(B)
【演奏予定曲】:サウスポー、オペラ座の怪人メドレー、そりすべり他
【ご予約・お問い合わせ】03-3722-6892
または livebar☆jiyugaoka-mardigras.com (☆→@に変えてください)
マルディグラHP
http://www.jiyugaoka-mardigras.com/index.html

皆さまぜひお誘い合わせの上、ご来店お待ちしています♡

ラドゥ・ルプー 

ラドゥー・ルプー ピアノリサイタル
@オペラシティコンサートホール
に行ってまいりました。

オペラシティももうクリスマス仕様。
いつの間にか紅葉も見事に色づいていましたね。
寒くなるわけです。

閑話休題。
ラドゥ・ルプーというピアニスト、
特にシューベルト作品では高名なアーティストなのだそうですが
存じ上げず…。今回初めて聴きました。
招聘会社のプロフィール写真はムソルグスキーのような風貌。
でも「1000人に1人のリリシスト」と評されているというその演奏
ということで、期待に心うきうき。

プログラムは
シューベルト:即興曲集D935,op.142
フランク:前奏曲、コラールとフーガ
~int~
ドビュッシー:前奏曲集第2巻
~enc~
ドビュッシー: 前奏曲集第1巻から 雪の上の足あと
シューベルト: 楽興の時D780から 第2番変イ長調

最初の和音が奏でられた瞬間、
こんなに華やかなシューベルトがあるなんて!
と感動…。
きめの整った音符たち。
一粒一粒が混ざり合うことなく際立って語りかけてくる。
でも、完璧な和音でもある。
誤解を恐れずに言うならまるで、
音符たちが彼の体を操って
自分のタイミングで自分が出たい様に、
自分が一番したい表情をして
彼の体を突き破って、こぼれ落ちて、流れ、弾け出てくるような。
確かに作曲家の作品でラドゥ・ルプー自身の演奏だけれど
ピアノという楽器の枠を超えて
それぞれの音符が登場し去っていく舞台を観ているよう。
低音の響きは減衰しない弦楽器のようにも聴こえ
全ての音は何人もの奏者によって奏でられているような気さえする。
消えていくエコーのような響きは
思わず、行かないでと手をのばしたくなるような。

あ~。言葉ってなんて無力なのでしょう。。。
とにかく素晴らしかった!

防火のつどい@西新井

西新井消防署「防火のつどい」にて演奏させて頂きました。

11月9日は119番の日
秋の火災予防運動です。

二年前に赤坂消防署さんでミネストローネさんと
ご一緒に演奏させていただいたのですが
そのご縁で呼んで頂きました。

今回はミネストローネの「トマト」担当、東和美さんとの
二重奏を中心に演奏。
ハーモニカについてより知っていただくことができてよかったです♡

色紙を書かせていただくと言う、貴重な体験♪

西新井と言えばお大師様ですが
実は一度も来たことがありません、と言ったら
終了後に立ち寄ってくださいました。プチ観光!

一日、移動のために運転手をしてくださった方がかっこよかったぁ(笑)!
前職が救急車の運転手だったそうで、
同じく消防車の運転をしていらした
助手席の方との安全確認のやり取りが息ぴったり。
あ〜、こうやって緊急時でも都民の安全は守られているのだなと思いました。
救急車の運転手になった動機のお話がまた楽しくて(笑)

署長様、予防課長様初めお世話になりました皆様
ありがとうございました!

ギドン・クレーメル

今日はサントリーホールにて
名ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルの
スペシャルステージを聴いてきました。

使用楽器は1641年のアマティ。
良い具合に枯れた音です。
クレーメルは言わずと知れた素晴らしいヴァイオリニストですが
自国ラトビアを含むバルト三国の優秀な若手演奏家を集めた
室内オーケストラ「クレメラータ・バルティカ」を結成したり
ピアソラへのオマージュ作品を発表し
ピアソラの名を一躍高めた奏者でもあります。

【演奏曲目】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 イ短調 BWV1003
グバイドゥーリナ:リジョイス(喜び)!-VnとVcのための(Vc:ギードレ・ディルヴァナウスカイテ)
~int~
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番 ト長調 op.27-5
バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタ Sz117
enc: シルヴェストロフ:セレナーデ
    ロックバーク:カプリス変奏曲

ヴァイオリンって素敵♡

擦弦楽器の現代曲はフラジオレットやスルポンティチェッリなどの
特殊技巧(?)が多くて、音が苦手なのですが
クレーメルのフラジオは芯が太くて華やかな音から
今にも消えそうなそれでいてしっかり主張している音もあり
ギューギュー弾いているのに一弓が長くて
今までの嫌悪感を一掃してしまうような演奏でした。
もちろん、偉大なるバッハや愉快なイザイも楽しめました。
まるで歌ったり語ったりしているかのよう。
イザイの2楽章「田舎の踊り」はやっぱりいい。
共演のチェリスト、ギードレ・ディルヴァナウスカイテも
才色兼備の素敵な方でした。
大地に根を張っている感じ。

ステージ上で見ると、クレーメル氏ってなんとなく
映画監督のS.スピルバーグ氏に似ている気がしたのは、
私だけではないはず(^^)