五月團菊祭

久しぶりの歌舞伎に行ってきました!!

團菊祭だから絢爛な演目です。


昼の部は「梶原平三誉石切」「吉野山」「魚屋宗五郎」
夜の部は「壽曽我対面」「伽羅先代萩」「弥生の花浅草祭」。

菊五郎丈の宗五郎はいつ観ても本当に素晴らしい。
妹を殺されてげっそりと憔悴している様子から、
お酒に酔って酒乱になっていく過程が
遠目から見ても顔色の変化がはっきりとわかるほど。
名演でした。
それに加えて、寺島しのぶさんのご長男眞秀くんの初お目見得!
これが観たくて観たくて。。。
「そりゃあ灘の生一本だから、よ~く効きますよ。」
「酒が好きだから酒屋に奉公したんだ!」
大きい声が出ていて抑揚もはっきりしていて、可愛らしいことこの上ない。
ぜひぜひいい役者になってください。

「吉野山」は菊之助の静御前と海老蔵の狐忠信の組み合わせ。
将来の團菊は立ち姿のバランスも良く、
初めての組み合わせと思えないくらいしっくりしていましたね。
心労続きの海老蔵丈、踏ん張ってほしいものです。

夜の「伽羅先代萩」では親になった菊之助丈の政岡が。
初役の時もしっかりどっしりとした政岡でしたが、
菊之助丈ご自身が親になってからの政岡は
わが子に対する愛情の機微が細かく深く伝わってきました。
回を追うごとに目覚ましい進化。

今月はそれだけではなくて、彦三郎丈のところが
一家三代揃って襲名でした。
よく祖母が役者名を間違えていたのを笑っていたけれど
確かに、慣れるまで混乱するのでまどろっこしい。。。


襲名披露の引幕は彦三郎家の鶴の紋。

昼の部の終演後には、
ロビーでご挨拶なさる寺島しのぶさんとお母様の富司純子さんをお見かけしました。おめでとうございます!と声をかけると
ありがとうございます。とにっこりしてくださいました。
嬉しい〜。

そういえば、菊之助丈のご長男和史くんがお目見得したのは
昨年の團菊祭でしたね。
あれから一年も経つのか。。。

城ヶ島

GWは骨休めに
ずっと行きたかった城ヶ島へ行ってきました。

北原白秋作詞・梁田貞作曲の「城ケ島の雨」という古い曲があります。
その曲を題材にして佐藤秀廊先生は
「『城ヶ島の雨』による幻想曲」を発表なさっていて
この曲もコンクールなどでは流行っている曲です。

利休鼠の雨ってどんな色だろうとか
城ケ島の磯ってどんなところだろうとか

いろいろ想像を膨らませていたので
実際行ってみると風景がくっきりしてよいですね。

海岸縁は地層がはっきり。
人間を見下ろしている神様の視点ってこんな感じなのかな。


お天気が良くて鳳凰か鶴でも飛んでいるような雲。

佐秀楽譜研究会でもはじめましょうか。

マテ貝

いつもの小料理屋さんでの先日の一コマ。

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ここはよく極上のクジラを出してくれるのです。
旨いんだ~。

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今日のお酒は美味しいの入ってますよ~っていうので
それをお願いしました。

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それに合わせて、マテ貝というのだそう。
ムール貝みたいなアサリみたいな、面白い貝でした。

美味しい桜寿司のいただき方(番外編)

「吉し多」さんで
馬肉の脂の味わい方を教えていただきました。


(写真はカメラマンのS様からいただきました)

サシとわさびのたっぷり入った桜寿司の上に
わさびを一握りのせて
またその上に馬肉をのせて
さらにわさびを一握り。

口の中で空気に触れさせないように
しっかり口を閉じてよく噛む!

途中でくじけず噛むと、全然ツンとしないそうなのですが
(他にもチャレンジしたスタッフさんはへーきなお顔)
残念ながら口を閉じるときに空気を吸ってしまい
この通り。。。。

けれど、ちょっとわさび多めだったかな~くらいで
涙も出ずに終わったので、
実験は成功ということで(笑)

グレードと長老栄誉賞

日本ハーモニカ芸術協会には、グレード制度と
80歳以上の愛好家には会員の推薦があり、
かつハーモニカ界への貢献が認められれば
長老栄誉賞という賞が贈られることになっています。

グレードは初級から研究科までで、
師範資格者が日ごろの演奏技術などから協会に申請することができるもので
研究科認定後、公認指導員(準師範)の試験を受けることができます。

私は、亡父が亡くなる直前に、なんのつもりか、研究科を出しておいてくれたので、
直後に行われた試験を受けて、納骨の日に合格の通知をいただきました。
朝一番で事務局の先生(当時)から
「昨日の審査会でひろみちゃん合格したからね、
今日はお父さんの納骨の日でしょう、早く知らせてあげようと思って。」と
お電話をいただいたときは嬉しかったなあ。
まったくもって、あの世から傀儡されているようにしか思えない
あの頃の人生の流れ。。。

先日のハーモニカ祭の際、私の生徒さんも何人かグレードを取得され、
また、父の生徒さんだったKさんが長老栄誉賞を受賞されました。


最近、やる気のある生徒さんが増えてくれて嬉しい。

長老栄誉賞を受賞されたKさんは、
賞の申請をした後に体調を崩されたので
事務局にお願いして早めに賞状をいただき、
お見舞いがてら病室にお届けしました。
賞状の日付は4月22日。
この日のコンサートには必ず回復して
聴きに来てくださいね、とお約束をしていたのに。

コンサートが終わって帰宅した私たちを待っていたのは
今日亡くなりましたというご家族からの訃報でした。
会場でお見かけしたような気がしていたので、
お元気になったのかしら?でも退院したって聞いてないわと
不思議に思っていたところだったのです。

きっと演奏を聴きに来てくださっていたのですね。
ハーモニカを愛してやまなかったKさん
あちらでも父と一緒にハーモニカを思う存分吹いてくださいね。

全連フォーラム2017

春のハーモニカ祭の翌日は毎年恒例の
全日本ハーモニカ連盟ハーモニカフォーラム。
毎年この2日間は休みなく働きます。

今年はパネラーとして、全国の先生方の前でお話をさせていただきました。
お題は「ハーモニカと美容と健康」について。

昔から、ハーモニカは喘息の治療にいいとか、
有酸素運動になるのでダイエットに効くとか、
最近では認知症予防のトレーニングになるということが
盛んに言われているハーモニカ。
実際、ハーモニカを吹いている方はお元気で長生きの方が多く
90歳以上の方がゴロゴロ(失礼!)いらっしゃいます。

実際のところ、吹吸をするので循環器の強化にもつながりますし
横隔膜を大きく動かすことで血液循環が上がり代謝UP(=ダイエット)
そして、特に複音ハーモニカの日本的奏法といわれる独特の伴奏方法では
口周りのほか舌や喉の筋肉を大変に意識して使いますので
表情筋トレーニングによる認知症予防、
口腔内ケアの一環としての嚥下力向上などが見込まれます。

これらは数年前から着目していたことですが、
この2年ほどそれらの奏法が口周りの美容、主にほうれい線や二重あごのたるみにも
効果があるのではないかと気づき継続して調査しているところです。

そんな話を披露させていただきました。

ハーモニカと美容と健康についてはもう少し詳しく別記事で書きたいと思います。

ということで2日間お疲れさまでした。

春のハーモニカ祭2017

今年もこの季節がやってきました。
このところ何年か連続で出演させていただいています。

今年は会場がセシオン杉並でキャパが従来より縮小したからか、
完売御礼の満席となりました。

後半の演奏では、小さなお子さん達も大活躍でした。

岩間朱美さん、柳川優子さん、楠光恵さん、水野隆元さんという、
トッププロと言っても過言ではないみなさんに交じって
佐藤秀廊先生作曲の「田園素描」全4曲を演奏させていただきました。


(右から楠光恵さん、柳川優子さん、岩間朱美さん。
古くは就学前からの付き合いなので楽屋もリラックスできました。)

企画局の手違いで(!)本番2週間前に曲目変更の打診があり
田園素描全曲という大役を仰せつかりましたが
これを逃すと一生この曲を勉強しないだろうと思い、
謹んで挑戦させていただきました。

いやぁ、まさかの暗譜。。。

佐藤先生や直弟子のみなさんがいらっしゃらなくなってから、
佐藤先生の解釈でこの曲を全曲できる方はめっきり少なくなってしまいましたから、
今回は昔の佐藤先生の音源で勉強しました。
先生の音源を聴いていると全く無理がなく自然で
それでいてダイナミックで情景的。
聴けば聴くほど、まるで砂漠の蜃気楼のような気がしてしまいました。

それでも今回は、同世代で頑張っているみなさんの演奏を聴くことができ、
それぞれの佐秀楽譜の解釈が面白かったのと
やはり、私は幼い頃から門前の小僧で聴いてきた佐藤先生や父の演奏が
細胞に染み付いているのだということを改めて感じました。
ある奏者の方は
「私は岩崎門下だからやっぱり岩崎先生の楽譜じゃないとやりにくい」
とおっしゃっていて、なるほどそうか、と。
そろそろ父や佐藤先生の演奏を追いかけるのではなく、
私の解釈を盛り込んだら、と意見をくださった先生もいらっしゃいましたが
私は、佐秀楽譜に関してはできる限り佐藤先生や父に近い演奏を残すために
これからも追い求めていきたいと思っています。
それでも自然と私のオリジナリティーは出てくるものだと思うから。

嬉しかったのは、佐藤先生の演奏をよく聴いていた母が、
「私が覚えている佐藤先生の演奏や曲の雰囲気を
ちゃんと解釈しているのはあなただわ」と褒めてくれたこと。

他の先生のフィルターを通さずに、
直弟子であることを頑なに守った父の演奏を手本に
頑張ってきてよかったと思います。

久しぶりに父と話がしたくなりました。

荒城の月歌碑

先日投稿した鶴ヶ城の敷地内にあるのが
土井晩翠の作詞した「荒城の月」の碑。


直筆のものを加工したそうです。
雪が深かったので歌碑まではたどり着きませんでしたが
実際見るともっと鮮明で、筆跡が流麗でした。

私の吹いている「複音ハーモニカ」には
「『荒城の月』幻想的変奏曲」という曲があります。
故・佐藤秀廊先生が編曲(作曲に近い)なさって
日本人で初めてドイツの大会で優勝したという曲です。
ハーモニカを一本しか使わないのに何人もで吹いているように聞こえるため
先生は演奏後、多くの西洋人に囲まれて
「お前の口の中を見せろ!」「どうなっているんだ!」と
一大センセーションを巻き起こした楽曲でもあります。
今ではコンテストの課題曲になったり
誰かのこの曲を聴いて憧れてハーモニカを始めるというような
わりにポピュラーな曲になりました。
ただ、佐藤秀廊先生がこの曲に込めた世界観を表現するのは
非常に難しい。。。

土井晩翠は学校の修学旅行で訪れた
再建される前のこの鶴ヶ城の石垣をみて
仙台の青葉城の跡地(荒れ果てた石垣)と合わせて
諸行無常を感じ
荒城の月を作詞したのだそうです。

学芸員さんによると、「土井晩翠」はもともと
「どい」ではなく「つちい」晩翠だったそうで
全国的に「どい」と間違えて呼ばれるものだから
「もういいや、めんどくせ~」と「どい」のままにしてしまったと。。。
なんともワイルドというか、おおらかというか。
会ってみたかった。。。

今度の週末4月22日(土)には
佐藤秀廊先生にちなんだ演奏会が催されます。
私も2曲ほど演奏しますが、
「『荒城の月』幻想的変奏曲」も演奏されるそうですので
ご興味ある方はぜひお運びください。

 

【おまけ】
写真を撮りに行ったら足が抜けなくて
学芸員さんに雪を固めて救出していただきました。

【食】名古屋メシ

今回も合間を縫って名古屋メシ。

大好物の「芳光」のわらび餅♡


これは絶妙なハーモニーを味わうのに
絶対にひとくちでいただきます。
上品なこしあんがすっと溶けてのどごしまで楽しみ。

そしてまるは食堂のまるは巻き☆

名古屋のおば曰く「スーパーでも普通に売ってるのに。。。」
東京でもスーパーで売り出してほしい~!!

そして今回は、食パンは予約必至と噂のパン屋さん「七人姉妹」にも寄りました!
予約をせずに行ってしまったのですが、
予約キャンセル分で1本譲っていただけました。
ラッキー(*’▽’)
めちゃめちゃモチモチで部位によって食感が違う。
トーストしてもまた美味♡♡

必ず寄りたいお店がまた増えてしまった。。。